「NO1の価値観とは!」
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『専門サイト』・・・・・・・・会社の具体的な商品などを中心に作成する。
具体的な顧客の獲得が目的で作成する。 - □
「コーポレートサイト」・・会社のコンセプトや考えを中心に作成する。
企業のブランドイメージ戦略が目的で作成される。
皆様のホームページも上記のいずれかのコンセプトで作成されていると思います。今回の作成にあたり、私は専門サイトを作成しようと考えました。しかし、実際に作成を具体的に考えていくとどうしても、コーポレートサイトが必要だという結論になってしまうのです。理由は、商品やサービスを提供する前に、その目的やコンセプトを明確していく必要があると考えてしまうからです。
今回の作成で一番、力を入れたのは、トップページのフラッシュの作成です。6枚+2枚の写真に込めた思いです。このフラッシュには、「ビジネスシーン」と「山脈シーン」の2つの物語から、構成され互い違いに、画面が動き最後に二つの物語が一つになります。このフラッシュの原案となっているのが、ホームページに設けた「ミッションステートメント」です。
皆様は、イメージ写真の山の名前が、わかるでしょうか?「世界NO1」の高さを誇る山は、言わずも知れた「エベレスト」です。それでは、「世界NO2の高さ」の山は、どこでしょうか?私が、ホームページのイメージ写真に使った「K2」です。
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「それでは、世界で一番登頂が難しい山はどこでしょうか?」
答えは、世界NO2の高さの「K2」です。K2の登頂の難しさは、その山の形状にあると言われています。頂上の形状が、先の尖ったナイフ状のため、空気の薄い状態で、断崖絶壁の氷の壁に挑んでいくことになるのです。登頂成功者もエベレストの半分程度で、非情の山と呼ばれています。
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「高さはNO2にも関わらず、NO1の難易度を持つK2」
私は、「非情の山 K2」に自分の目標と課題をイメージしました。『世界NO1の高さのエベレスト』ではなく、「NO1の難易度を持つK2」にです。
日本のGDPの世界ランクでの後退が危惧されています。既に新興国に追い抜かれている分野もあります。私には、GDP至上主義の価値観には、『エベレストの世界NO1の高さ』という価値観が連想されてきます。成熟社会に必要な価値観は、GDPを非常に大切な指標であることを前提にしたうえで、新しい別のNO1の価値観だと思うのです。
日本には、何でも徹底的に追及してその分野に対して、職業や専門分野という枠を超えて、何でも「道」にしてしまう、他の国にはない、すばらしい文化があります。その卓越した専門性の高さは、ある意味、非常にオタク度が高く、ガラパゴス化しやすい傾向にあります。
近年、ガラパゴス化は、悪いという風潮があるように思うのですが、私はある意味では、日本が、ガラパゴス化しないことも怖いです。つまり、目の肥えた者に支持されうる圧倒的な技術力や己の意地とプライドをかけて打ち込まれる精神性が消滅することが怖いのです。
その精神性こそが、サムライ・スピリットであり、武士道の根幹をなすものだと思うのです。顧問先を見るだけでも、日本企業の技術は、零細企業から大企業にいたるまで、まだまだ「知る者ぞ知る。」オリエンタル・マジックのオンパレードです。
昨今、NO1ではなく、オンリー1の価値観が求められる傾向もあります。私は、「オンリー1の価値観の中にも、何らかのNO1があるのではないか」と思うのです。NO1には、たくさんの定義や価値観があるはずです。私も、目の肥えた者に支持される「知る者ぞ知る。」そんな存在でいたい。
作成日:2010年10月11日 屋根裏の労務士