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「フランスの休日」・・・前編

年末・年始の休みに、フランスに行ってきました。芸術の都、パリを中心に連泊をして、そこから、足を延ばしてモン・サン・ミッシェル、ロワールの古城、ベルサイユ宮殿を観てきました。フランスの美意識を理解しておき、自分の中に取り込んでおきたかったのです。

私は、絵画鑑賞が趣味の一つです。月に一度は、美術館に足を運んでいます。多くの芸術家を輩出したパリには、どうしても、一度、行ってみたかったのです。特に、パリを代表する下記の3つの美術館めぐりです。

  • ルーヴル美術館
    オルセー美術館
    オランジュリー美術館

念願だった芸術作品の数々を実際に、見ることが出来てとても感動しています。今回、パリの街をかなり歩き込みました。最終日には、地図に頼らなくても、街を俯瞰して、捉えることができる様になりました。

パリの街は、コンパクトにまとまっています。エリアごとに、目印になるような広場や建造物があり、散策を楽しむことが出来ます。パリは、南北約8キロ、東西約11キロ程度。ちょうど、山手線の内側程度の広さです。そこに、227万人の人が生活をしています。東京に比べたら、小さい都市です。

地下鉄が整備されていて、慣れてくれば、どこに行くのにも、とても便利です。一つの区間が、短く400メートルぐらいの間隔。14本の路線があり、色分けされていてルートも比較的に分かりやすいです。パリは、道路が混んでいるので、移動には、タクシーやバスより、地下鉄がベストだと思います。

海外にくると、日本と勝手が違うので、右も左も分からない状態になります。何をするにも、一つ一つ、「つまづきながら」です。しかし、その「つまづきながら」が、ドキドキとワクワクしながらで、何とも楽しいのです。

経験値を積んで成長していく、実写版ロールプレーイングゲームの様。勝手が分からない世界で、迷いながら、手探りでやり方を探し出していくのが、旅の醍醐味だと思います。小学生の時に、一人で電車に乗り、東京に遊びに行った時の様なドキドキ感とワクワク感です。

私は、英語もフランス語も話せません。身振り、手振りのボディーランゲージです。しかし、それでも、結構、何とかなってしまうものです。言葉の壁は、気持ちが通じれば、乗り越えられるものです。笑顔が何よりのコミュニケーションです。それに、言葉が通じない状況だからこそ、その人のコミュニケーション能力が、より問われてくる様な気がします。

今回のフランスの旅で、私は、下記のフランス語のメモを大きく書いて携帯していました。

  • Ou est-ce que la place dans
    lequel est je suis present?

上記は、日本語で、次のような意味です。

  • 「ここはどこですか?」

道に迷って、分からなくなってしまったら、フランス人に、地図を見せながら、上記のメモを見せるのです。観光都市というのは、異国の方に、親切な方が多いので、ほとんどの方が、気持ちよく教えてくれます。

今、居る、自分のいる場所の確認が出来れば、後は、何とかなるものです。何事も現状把握をすることが大切。現状を掴めれば、問題解決に向けて、冷静に対処が出来るものです。

最悪、ホテルの名前と住所のメモをタクシーの運転手に渡せば、宿泊しているホテルには、戻れるので、言葉が通じない異国でも、不安はありません。また、その安心感があれば、旅を、心行くまで、堪能することが出来ます。

恥ずかしながら、私は、初日のパリで、地下鉄の切符の買い方も、スムーズにいきませんでした。異国に来ると、電車に乗るだけでも、注意が必要になります。特に、遠方に移動する場合、自分が乗る電車を間違えない様に、要注意が必要です。

切符の自販機では、タッチパネルで最初に、言語選択をします。フランス語、英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語より選択できます。ちなみに、日本語はありません。

私は、どの言語も分かりません。それでも、少しだけわかる英語を選択。日本の自販機と違い、一枚切符を購入するだけでもいくつもボタンを押して選択するのです。タッチパネルを手探りで押しながら、何とか、切符を購入。ちなみにパリの住民は、事前に回数券を購入していて自販機には、ほとんど人はいません。

パリは、まるで、街全体が、芸術のテーマパークの様です。ランドマークになる様な壮麗な建造物がエリアごとにバランスよく配置されているのです。建築物の高さも均一されていて、統一感のある美しい街並みなのです。どこからか、ショパンの幻想即興曲が、聞こえてきそうな雰囲気なのです。

印象派をはじめとして、数々の世界的な画家を育て輩出してきた風土。それが、パリの街を歩いていて、直観的にわかるのです。こんな奇跡の様に美しく、統一感のある街が出来たのは、フランスには、あの二人の巨人がいたからでしょう。

  • 太陽王 ルイ14世
    皇帝 ナポレオン・ボナパルト

パリという街を歩いていると、たんに、「芸術的に美しい」というだけではなく、何か、「圧倒的な力の様なもの」を感じてくるのです。恐らく、その「圧倒的な力の様なもの」とは、絶対的なリーダーシップ。フランスが輩出した二人の絶対的な巨人。太陽王と皇帝。

「洗練された芸術的な美しさ」が溢れる街、パリ。
「力強いリーダーシップ」が溢れる街、パリ。

パリを訪れて、何か、パリの力を少しだけ自分の中に取り込めた様な気がします。パリは、また、いつか、訪れてみたい街です。

作成日:2015年1月12日 屋根裏の労務士

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