コラム Column

「祈り」

コロナ渦の世界がウイルスとの戦いに苦しむ中。ロシア軍がウクライナに軍事侵攻。短い期間で、目まぐるしく変わる緊張の連続。濃密な緊張状態の火種を世界は抱えている状況になってしまいました。

核の恫喝。武力による一方的な現状変更の試み。原子力発電所の占拠。

  • プーチンは、一体、
    どうしてしまったのでしょうか。

出口が見えない状況になっていますが、ロシアが経済的に孤立していくのは間違いないし、国際社会は、ロシアを孤立化させる必要があります。

経済制裁もプーチンは織り込み済みで想定内との専門家の意見もあります。しかし、長期間にわたり、経済制裁で締め上げれば、たとえロシアでも持つはずがありません。経済制裁で締め上げればプーチンは大丈夫でも、そのうち、ロシア国民が音を上げます。北朝鮮とは状況が違います。

まだまだ、軍事でも経済でも日米とは差があります。基本的には怖いのは核だけです。次に脅威なのは、世界世論を取り込む情報戦です。国際的に締め出されたら、生きていくのは難しいです。

そもそも、ルーブルや人民元はドルや円のように信頼されていません。このあたりの世界的な調整は、アングロサクソンがまだまだ何枚も上です。

人類が歴史から学んだ最大の教訓であり、最優先のことは下記のはずです。

  • 戦争を起こさないこと

「核による抑止力」と「平和憲法」は、どちらも、戦争を起こさないための手段と仕組みの一つです。何としても戦争になることは話し合いで、回避の努力をすべきです。しかし、現実的に戦争はあり、戦争は起きしてしまうのです。

何としても避けなければいけない戦争。しかし、それでも戦争が起きてしまったら、今度は簡単に引き下がるわけにはいきません。

こちらが、正義や悪の論理を持っているように。相手にも、相手の正義や悪の論理があります。現実的には話し合いでは無理なこともあります。論理では解決できないことは多いのが実情。

科学技術が進化して、人類が簡単に宇宙に行けるようになったとしても、対立国の歴史認識が完全一致するようにはなるはずがありません。

  • 「バカの壁」というのはあるのです。

争いごとというのは起きてしまえば、止めたくても止めることは出来ない状況になるのです。

今回は、これまでの戦争ではありません。核保有国の軍事侵攻による戦争。自由と民主主義の価値観を踏みねじられた戦争。そして、第三次世界大戦のトリガーにもなり得る戦争。

当事者のウクライナとロシアだけではありません。アメリカもNATO加盟国も想定外の連続に陥っています。

  • 当事者にしかわかないこと。

あるのが当たり前だし、簡単に当事者の気持ちがわかるものではありません。もはや、戦争が起きてしまった以上。起きる前の状態に戻ることは出来ません。世界の次なる課題のステージは下記です。

  • 核戦争を起こさないこと

アメリカも核戦争を避けるために、現実を直視して、今、できる対応をしています。この危機はバイデン大統領で凌いでいくしかありません。日本もアメリカと密に連絡をとっているはずです。

世界最大の戦争犯罪。アメリカの広島、長崎への原爆投下のはずです。プーチンもそれはわかっているはずです。これまで、米ロの交際紛争の対立でアメリカの原爆投下を持ち出してプーチンはアメリカに対して核を使った人殺しと批判してきました。

プーチンは、かねてからパーキンソン病や初期の痴呆を患っており、メンタルが壊れているのではないかとの報道があります。

安全保障の方針の中で核の抑止力について下記の考え方があります。

  • 抑止力を出すために、1回だけ核の使用はあり得る。

その1回(実際は2回)は、人類は日本が犠牲になり、もう済んだはずです。現実的に、核戦争は、簡単には起こせません。

  • 命が一番大切です。
    しかし、そんな「大切な命」を懸けても
    守らなくてはいけない
    「大切なもの」もあります。

生きていれば良いわけではありません。誰もが、他人には理解できない「大切なもの」をもっています。そして、プーチンも、常人には理解が出来ない何か譲れない『大切なもの』を持っているのだと察しています。

メンタルが壊れて、ブレーキがなくなり、危なくなってしまったプーチン。そんな危なさも、核の使用はブラフであることを祈るばかりです。何もできずに祈るしかないとき。危険なときです。

作成日:2022年3月7日 屋根裏の労務士

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