コラム Column

「青い池」

7月の3連休に北海道に行ってきました。昨年に引き続き、富良野のラベンダー畑を堪能することが出来ました。

広い北海道は、道内に数多く見どころがあります。富良野のラベンダー畑以外にも、新たに訪れてみたい場所がありました。しかし、友達からどうしても富良野のラベンダー畑を見たいという強い要望があり、今年もラベンダー畑を訪れることになったのです。

私たちは、ドラマ「北の国から」を夢中になって見ていた世代。富良野のラベンダー畑を見たいというのは、ドラマの影響が大きいと思います。富良野では、「北の国から」の資料館があったり、ドラマのロケ地が観光化されています。

旅行中に、友達は、終始嬉しそうに、「北の国から」のテーマソングのメロディーを鼻歌で歌っていました。加えて、終始、五郎役を演じる田中邦衛のモノマネを嬉しそうにしていました。ちなみに、全く似ていません。まさに、おっさん、そのものです。

職場や家庭で普段は出せない自分。気心を知れた友達の前でしか出せない自分もいるものです。そんな自分を出せるのも旅の楽しみの一つです。

今回、富良野に、再度、訪れたのは友達の強い要望があったからだけではありません。前回、訪れたときに、見ていない観光スポットがあったからです。富良野の隣町にある次の観光スポットです。

  • 美瑛の「青い池」

「青い池」は、勝岳の火山泥流災害を防止する為に、美瑛川に作られた堰堤でした。その防災工事の生産過程による副産物として、人造の池ができたに過ぎません。しかし、この人造の池は偶然が奇跡のように絡み合い、自然が引き起こした奇跡の絶景になったのです。

美瑛川に岩肌をつたって流れ落ちていく、白ひげの滝。白金温泉上流の十勝岳が源流になっています。山が吸い込んだ水分が時間をかけて地下水となり、崖の途中からアルミニウムが混ざり、美瑛川に注ぎ込まれます。

そこに、硫黄沢川との合流時に、目には見えないコロイド状の粒子が生まれます。太陽の力と光の散乱を補う硫黄や石灰成分などが、川底の石や岩を白くして、「青い池」が生まれたと言われています。

青い池は、カラマツや白樺の木々を水没させます。カラマツや白樺などの木々が水没してどんどん枯れていきました。その水没していく「青い池」の中に、立ち枯れたカラマツの姿。何とも言えない幻想的な景観なのです。

  • 水の青さと立ち枯れたカラマツの幻想的な景観

その存在がカメラマン等を中心に口コミで広がり、いつの頃から、誰からともなく、「青い池」と呼ばれるようになったそうです。「青い池」は、何とも言えない神秘的な情緒があるのです。

「青い池」に着いたとき、友達に携帯の電源を切るように頼んで、しばらくの間、田中邦衛のモノマネもしないで、静かにしているように頼みました。

美しいコバルトブルーの池と立ち枯れたカラマツのコントラスト。人工池の「青い池」の美しいコバルトブルーは、自然にできたようには思えないようなブルーなのです。

水が青く見える原因について、過去に水質調査がされているようです。しかし、明確な原因については解明されていません。様々な偶然が複雑に絡み合い奇跡のように生まれた神秘的な池。

美瑛は、「青い池」以外にも、十勝連峰の景観を背景に、丘陵地帯に種類の異なる農作物が植えられており、パッチワークと呼ばれる美しい丘の絶景を楽しめます。

今回の北海道旅行。友達の嬉しそうな田中邦衛のモノマネもあり、また、前回とは違った楽しさがありました。北海道は、また、いつか訪れてみたい土地です。

作成日:2016年8月1日 屋根裏の労務士

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