コラム Column

「六義園のしだれ桜」

年度末の繁忙期が終わり、やっと4月になりました。3月の濃い時間が連続する繁忙期。納品や説明会が完了して、少し解放感に包まれています。私は、毎年、3月の繁忙期を乗り越えて、4月になったら、満開の桜を愛でながら、少し骨休みをしています。皆様も、どこか花見に行き、桜を愛でたことと思います。

今年の桜は、東日本で例年より早い開花となりました。12月に強い冷え込みがあり、桜の花芽は比較的スムーズに休眠から覚め、2月以降の気温がやや高めとなったためです。

比較的にゆったり出来る4月の第1週の週末。繁忙期を終えて解放感のある週末。今年は、週末が桜の満開のタイミングにあたらなかったので、少し残念です。それでも、今年の桜は、天候にも恵まれて、見事に満開になり、例年になく、美しい桜だったと思います。

東京には、桜の名所がたくさんあります。これまで、東京中、あちこちの花見に行ってきました。しかし、最近は、愛でる桜も、毎年概ね決まっています。花見の定番中の定番かもしれませんが、次の3か所の桜を、私は、毎年、愛でています。

  • 駒込の六義園

  • 九段下の千鳥ケ淵

  • 新宿御苑

いずれの桜も、それぞれ美しさが異なります。それぞれ、独特の情緒があり、趣があります。桜を見に行く順番も、上記の順です。早咲き、遅咲きなど、満開を迎える時期。毎年、概ね同じで、桜の見頃の時期を私自身が感覚的に掴んでいるのです。

新宿御苑以外は、ライトアップをしています。仕事帰りに、少し無理をしても足を運んで桜を愛でています。

最初に訪れるのは、六義園。ここの桜は、桜の本数は少ないですが、奇跡の様に美しい、見事なしだれ桜があるのです。しだれ桜は、ソメイヨシノよりも一足早く開花します。そのため、早咲きであることを知らないと満開の時期を見逃してしまうのです。

六義園のしだれ桜は、高さ約15メートル、幅は約20メートルに及びます。眼前に迫り出してくるような迫力ある桜です。少し離れてみると、滝のように咲くという言葉がピッタリの桜。まるで、白糸の滝が桜の姿になった様。

六義園は、駒込の駅前にあります。しだれ桜のシーズンには、駒込駅のすぐ手前にある染井門が開いています。行列が出来ているので、初めて行く人もすぐにわかると思います。

駒込駅から六義園に行く場合、駅の手前の染井門から普通に入場してしまうと思います。しかし、私は、染井門ではなく、そこから5分程度本郷通りを歩いて、正門から入場することをお勧めしています。しだれ桜が、最初に眼に飛び込んでくる瞬間。正門から入る場合、見事なしだれ桜の絶景を感動的に捉えることができるからです。

これが、染井門から入る場合、最初に、しだれ桜の姿を後ろから見ることになります。全体の見事な桜の姿。最初に捉えることが出来ないのです。人ごみの中で、よく分からないままに、しだれ桜を鑑賞して、最後に人ごみから離れて全体を見る形になるからです。

私は、庭園鑑賞が趣味の一つです。毎年、都内9庭園については、年間フリーパスを購入。同じ庭園を何度も何度も見込んでいます。そのため、美しい姿で庭園を捉える瞬間やタイミングを感覚的に掴んでいるのです。

六義園のしだれ桜。春の陽光に照り映える昼の姿。夜空に浮かび上がる姿。昼と夜とで、どちらも別の姿を愛でる楽しみがあります。

今年も、東京の桜のシーズンは終わりました。六義園のしだれ桜を見たことが無い人は、是非、一度、見ておくことをお勧めします。何か勉強になり、仕事でもヒントになることがあると思います。

桜は日本人の精神性や情緒に大きく影響を与える霊術的な花です。今年は、葉桜になってしまいました。散りゆく桜とともに、気持が切り替わり、何か新鮮な気持ちで、スタートが出来る様な気がしています。

作成日:2015年4月6日 屋根裏の労務士

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