コラム Column

「自分に勝つためには!」~後半~

最近、お会いする方は、私を見ると驚かれます。私が、急激に痩せたからです。そこから、ダイエットの話題で盛り上がることが多く、色々と教えて頂け、とても感謝しています。今回のダイエットで、私もかなりのダイエットの知識を得たつもりでいましたが、まだまだ、知らないことは多く、皆様の成功・失敗の体験実話を教えて頂け、各種勉強させて頂いている毎日です。

前回のコラムでも取り上げましたが、ダイエットは身近な「自分との戦い」です。私は、何度も、ダメで弱い自分に負けてしまい、なかなか上手くいっていませんでした。今回、私が、ダイエットを達成するために、目標管理制度の様々な運用ノウハウを実践しました。そのひとつが次のことの実践です。

  • 「毎日、記録をつけること」

毎日、朝と夜の決まった時刻に体重計に図り、その記録をつけていくのです。記録をつけ、データベース化していくことは、あらゆる戦略に対して有効であることは、実証されています。ダイエットでも、大切なことは、毎日毎日、記録を付けて見える化をするのです。恐らく、皆様は、上記の答えに対して、次のように思われる方も多いかもしれません。

  • 『そんなことは、とっくの昔から知っている。』

ダイエットや健康は関心が高い。誰でも、何をすれば良いかは、すでに知っていると思います。やるべきことは、食事制限と運動の二つなのです。それを「いかに行動に移して、継続した実践が出来るか」なのです。しかし、その一歩を踏み出し、継続していくことが、中々できないのです。そのために、記録をつけていくことがとても有効的な手段なのです。実際、ダイエットをしている人でも、毎日、細かく記録をつけて自己管理を徹底している人は、ほとんどいないでしょう。

私は、ジムのインストラクターや主治医から、アドバイスを受ける度に、内心、次のように思っていたと思います。

  • 「そんなことは、言われなくても分かっている。」

しかし、分かっていても、出来ないのです。というより、実際は、「何も分かっていない自分」に、ある時気が付いたのです。ここで、皆様に下記のこと考えて頂きたいのです。

  • 「なぜ、記録をつけるのか?」

当初、私は記録をつけることの必要性を当初、次のように考えていました。

  • 「現状の数字と目標となる数字を決め、そのプロセスにおける対応・対策を各種講じていくため。」

上記は正しい考え方だと思っています。しかし、それは自分の強みである得意分野での話だと思うのです。私の経験則で言えば、対応・対策などは、出来ることを想定した相当高いレベルやステージでの話です。成功のイメージトレーニングなどもレベルの高い次元での話だと思います。

現実問題として、多くのことはそんな高いレベルには達していないと思います。そもそも、多くのことは頭の中で考えているだけで、最初の一歩すら踏み出せないでいるのですから。実際は、何にも行動は始めておらず、何となく漠然としているだけで、対応・対策を講じていく以前の状態にあることが多いのです。私は、苦手なことや出来ていないステージで、記録をつける目的を次のように考えています。

  • 「記録をつけることは、自分で自分をわからせるため。」

私は、多くのことをわかっていないし、理解も出来ていない。わかっていない、出来ていないダメで弱い自分がいるのに、それを認めない、もっとダメで弱い自分がいることに気が付くことがあります。私は、『そんなことは、分かっている』という思考になっているとき、通常、自分が出来ていないことが多く、実は、苦手なことが多いのです。

出来ていないことは、『時間が無いから』と考えてしまうことが多いと思います。しかし、それは、多くのケースで、二次的な理由であり、根本的な理由では無いでしょう。時間が無くても、得意なことは、色々あっても、行動しているものなのです。得意なことは、高いレベルですので、更に高みへと導くための反省や成功のセルフイメージを積極的にして、各種の戦略・戦術を自然と考えているものなのです。

自分の強みである得意な分野は、初めてのことでも、圧倒的な閃きと具体的なイメージが力がみなぎるように、自然とドンドン湧いてきます。まるで、自分のDNAに組み込まれている、動物的な本能のように感じることがあると思います。経験したことが無い、困難に直面しても、ほとんどのケースで、直観的な感覚で対処が出来てしまい、あれこれ、上手く運んでしまうものなのです。

逆に、時間が有っても、苦手なことは、ストレスとなっていることが多く、ついつい、先延ばしになってしまい、はじめの一歩の行動すら出来ていないものです。一歩を踏み出せても、困難に直面すれば、あっけなく挫折してしまいがちなのです。

人は苦手なことや出来ないことは、簡単には自分自身で認めません。そのため、あれこれ外部要因の言い訳を自分自身にしてしまい、自分に都合の悪いことは、考えないようになってしまうものなのです。その程度のことは、その気になれば、いつでも出来ると考えてしまうものではないでしょうか。

自発的に記録をつけることの意味は大きい。自分が苦手であることを比較的に謙虚で素直な気持ちで、事実を受け入れ、ダメで弱い自分を行動へと向かわせる、貴重な一歩となり、継続的な実践となる動機づけになるからです。そして、次のステージでは、その記録は自分だけの戦略・戦術の羅針盤になるのです。

私は、あれこれ考えていることはたくさんありますが、多くのことが出来ていません。ほとんどのことが、まだ、記録をつけることも始めていません。いつも、『そんなことは分かっている』と思ってしまうダメで弱い自分と向き合いながら、そんなダメで弱い自分で、毎日を戦っています。

皆様は、「自分自身に勝つために、どんなことをして乗り越えているのでしょうか?」お会い出来たときに、皆様の「自分に勝つための方法」を各種教えて頂けたら、嬉しい限りです。

作成日:2011年10月17日 屋根裏の労務士

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