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「人生、いつだって、突然です。」

先月の初めに、幼少期からの親友に、新宿駅のホームで、偶然、ばったり再会しました。新宿駅のホームを歩いていたら、後ろから、「突然」、背中をたたかれました。振り向いたら、目の前にいたのです。
  • ニコニコと嬉しそうな笑顔を浮かべた親友

人が多く広い東京で、偶然、旧友に会うなんて、ビックリしました。新宿駅から池袋駅までの埼京線で一駅の区間。時間にして、5分程度の時間です。一緒に電車に乗り、同じ時間を過ごすことが出来ました。

私は、今でも電話番号を暗唱している親友が3人います。昔の自分の電話番号は、もう覚えていません。しかし、親友3人の今では実家となっている電話番号。今でも忘れずに覚えているのです。今回、そのうちの一人とばったり再会したのです。

私は、人脈を広げることは、上手いとは言えません。友達もたくさんいるとは言えません。それでも、一度、友達になると、かなり深く親しい関係になり、自分の「相方」が出来ることが多いのです。

一人で孤独な時。人生の中で、度々、ありました。それでも、本当に寂しくならなかったのは、昔の「相方」が、いつも、心の中に、いたからだと思います。何か、いつもどこかで、「相方」と繋がっている感があったからだと思います。

ここ数年、年に1回程度ですが、昔の「相方」やその仲間と会うことが出来ています。今回、ばったり会った親友。日程の都合がつかずに、その集まりに参加できていなかったのです。

私は、昔から、友人関係では、結構、積極的なところがあります。何の理由もなく、きっかけも無いのに、突然、自分から連絡をして、会いたい友人に会いに行ったりすることが出来るタイプです。友人関係については、かなり前向きな考え方を、昔から出来ています。長い間、会っていなくて、ご無沙汰していても、次のような考え方をしているのです。

  • 「人間関係が出来ていて、仲が良いから会っていない。」
    「心は、いつも、繋がっている。」

私は、頻繁に会っていないと関係が切れてしまうのは人間関係が出来ていないからだと思っています。人間関係が出来ている人とは、会っていなくても関係が切れないと思っているのです。時間の力ぐらいでは、人間関係は風化しないと思っているのです。

だから、5年や6年ぐらい、何にもやりとりをしていない方でも、普通に、連絡をすることが出来るのです。しかし、最近は、そんな積極性も無くなっていました。というより、旧友や昔の知人と会うことに、臆病になっていたり、自信を無くしていた面があるのです。

昔の知り合いから連絡を頂いて、久しぶり会ったら、何か出世をしたらしく、横柄な態度をとられたり。何か人生を張りあうような雰囲気で、自慢話を聞かされたり。何かあれこれ私の現状を詮索されたり。久しぶりに会ったら、返って嫌な気持ちになったり、大切な人を失うような感覚になったことがあるからです。

  • 会わなければ良かった。

そんな気持ちに襲われたことが続いたのです。旧友や知人が、かつての優しい面影はなく、何か心の卑しい人間になっていたのです。

また、久しぶりに会いたい友人に電話をしてそっけない対応をされたこともありました。メールをしても、返信がなかったり、何度電話をしても留守番電話だったり。着信履歴があるはずなのに、電話がかかってこないのです。

旧友や知人に連絡をとったり、会ったりしたら、返って何か大切なものを失った様な喪失感で、全身が包まれたことが続いたからです。

人生、イロイロあります。誰とも会いたくない時もあるし、会えない時もあるものです。一人でいたいという時。人生の中ではあるものです。振り返れば、自分にだって、そんな気持ちの時があったと思います。

だから、旧友が会いたくない時や会えない時。長い付き合いの中で、あることを知っておくことも大切。そして、次のような心持を持っておくことも必要。

  • 「そっとしておく」様な配慮。

『放って置く』のではなく、「そっとしておく」のです。人生は、自分の力でしか乗り越えていくことが出来ないことがほとんどです。周囲は、アドバイスをしたり、寄り添うことは出来ても最終的に現実と向き合うのは、自分しかいないからです。当たり前のことですが、この当たり前を分かっていない人が多いのも事実。

心を通わせた友だから、会いたくないし、話したくないこともあるものです。だから、友人関係では、時として、「そっとしておく」ということも大切なのです。しかし、最近はそんな「そっとしておく」という配慮や友人の忙しい人生で、連絡したら、返って迷惑になると考えたり。会ったら、逆に、旧友や知人を失うようなマイナス思考になっていたり。

そんな気持ちが複雑に重なって、自分から連絡をする積極性が無くなっていました。今回、久しぶりに会いたい旨を連絡したら、親友も、二つ返事で、「是非会いたい」ということになり、話が急展開に進み、次の日にゆっくり再会して、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

人生というのは、相手を気遣うことも大切。しかし、それでも、人生、自分から積極的に動かないと楽しくならないし、幸せは掴めないものです。そもそも、誰かが、声をかけたり、呼びかけをしなければ、何も始まらないのですから。

  • 人生、いつだって、「突然」です。

こちらが事前に、あれこれ考えて連絡しても、相手にしてみたら、いつだって、「突然」なのです。そんな人生の基本的なことを、改めて確認することも出来ました。

久しぶりに、親友にあったら、その後、しばらく楽しい気分になっていました。皆様も、会っていない旧友に、「突然」、連絡してみてはいかがでしょうか。ワクワクした楽しいこと。起きるような気がしています。

作成日:2015年6月15日 屋根裏の労務士

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