コラム Column

「綺麗に色づくためには!」

先週末に、大阪に出張をしてきました。新しい人事制度の説明会の講師業です。今回の説明会は、会場予約や関西地区の社員の方を一斉に集める都合から3ヶ月前から出張が確定していました。だいぶ前から決まっていた週末金曜日の出張ということもあり、一泊して骨休みをしてきました。シルバーウィーク以来の久しぶりの休日です。

1年をかけて、膨大な打合せを重ねてきた給与制度のコンサルティング。説明会も無事に終わり、その場で、従業員代表から意見書なども頂けました。出張は、緊張感が高まり大変ですが、その分、終わった後の解放感。最高の気分です。何とも言えない、すっきりした心地良い気分です。

説明会が無事に終わり、晴れ晴れしい心持。今日は一泊して、京都で紅葉狩りをしてから、東京に帰ることをクライアントに伝えました。クライアントの担当者の方も、説明会が終わったら、午後は半休をとっていました。紅葉のベストシーズンである11月の第4週。明日は休日。

そんな偶然も重なり、晴れ晴れしい心持の中、何か流れで、クライアントの役員と部長の3人で一緒に、京都に紅葉狩りに行くことになったのです。

  • 中年のおっさん3人で、京都観光!

「THE オッサンズ 結成!」なんて、冗談を言いあいながら、ワクワクモードで、おっさん3人で京都観光をしてきました。皆様、忙しい日常を忘れて、子供の頃に戻った様な心持だったと思います。

私は、京都が好きです。京都に拠点があるクライアントがいることもあり、度々、京都には訪れています。秋の幻想的に色づく京都。これまでメルマガでも度々取り上げています。クライアントの方は、そのメルマガを読んでくれていました。私が少しばかりの京都通だということ。覚えてくれていたのです。京都をご案内させて頂きました。

今年の京都の紅葉。残念ながら、例年にないようなハズレ年。楓が綺麗に赤く色づいていないのです。綺麗に色づいた年の紅葉を100点とすると、今年は30点ぐらい、ひいき目に見ても40点という紅葉でした。

京都の人に聞いてみたら、次のような話でした。

「今年は、誰に聞いても、紅葉のハズレ年。」
「どこの紅葉の名所に行っても、色づきが悪いです。」

今年の秋は、温かく過ごしやすかったと思います。11月の第4週の週末になってから、急に寒くなり冬入りした様な天候。楓が綺麗に、真っ赤に、瑞々しく色づくためには、10月から11月の時期に、気温が低くなり、一定限の雨が降ることが必要なのです。

人が過ごしやすい、暖かく、雨が少ない秋の天候。これでは、楓は綺麗に色づかないのです。寒くなる時期には寒くなり、雨が降るタイミングで雨が降らなければ、瑞々しい美しい楓には、色付かないのです。

  • 色づきが悪い楓を見ながら、人間が色づき成長する姿と
    重ね併せたりもしていました。

人というのは、過ごしやすい状況の中にいるだけでは、綺麗に色づいて、成長したりはしないと思います。寒さが厳しくなる様に、辛く厳しい時期があったり。雨が降り水分を蓄える様に、勉強する時期があったり。

  • やるべき時期に、必要な何かをしておかないと、
    人として綺麗に色づかないものだと思います。

本当に、楓はとても繊細で、色づきが毎年異なるものです。そんな繊細な楓を見ながら、人というのは、楓以上に繊細で、様々な状況によって、色づきが異なってくることを感じたりして、楓に人生を投影したりもしていました。

楓が綺麗に赤く色づいていなかったので、今回は楓ではなく、別の観光スポットをご案内。「THE オッサンズ」は、楓からイチョウを愛でることに変更。西本願寺の大きなイチョウの木を見てきました。

西本願寺は、京都駅から歩いて10分程度。世界遺産にもなっています。一見の価値がある見事なイチョウがあるのです。まるで根っこを天に広げたような形から、「逆さ銀杏」とも呼ばれる樹齢約400年の大銀杏。京都市の天然記念物に指定されています。

クライアントの方も、見事に黄色に色付いたイチョウを愛でながら、笑顔になっていました。紅葉は、ハズレ年で残念でしたが、京都には、様々な楽しみ方があります。私は、何よりクライアントの方との空気感。「THE オッサンズ」の雰囲気が楽しかったです。

別れ際に、ありがたい労いの言葉を頂けました。

  • 「楓は、綺麗に色づいていませんでしたが、
    私は、佐々木先生から1年間コンサルを受けて、
    大変勉強になり、綺麗に色づけたと思います。」

私の方も、コンサルをさせて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。今回の給与制度のコンサルティングを通じて、また労務の何かに理解を深めることが出来ました。

実際に、クライアントは、どんな先生からコンサルティングを受けるかによって、クライアントの色づき方。全く異なるものです。逆の見方をすれば、コンサルタントは、誰をコンサルティングさせて頂くかによって、自分の色づき方。全く異なってくるのです。

クライアントから、ありがたい労いの言葉を頂き、ハズレの京都の紅葉が、何か一瞬、真っ赤に色づいた様な気がしました。

作成日:2015年12月7日 屋根裏の労務士

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