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「この人、何者ですか!」・・・その3

久しぶりのメルマガです。2月と3月の繁忙期が終わり、働き方改革法案が施行される中で少し、落ち着いてきました。

3月末から4月の上旬に2回にわたり、Windows10のトラブルについて取り上げました。ビットロッカーとマイクロソフトアカウントの対応についてです。クライアントの方からも、たくさんのご感想を頂きました。そのご感想のいくつかをご紹介いたします。

  • 「Windows10が難しいと思っていたのは
    自分だけでは無かったのですね。」

  • 「問い合わせの窓口に、分かっている人ではなく
    分からない人がいるというのは、納得です。」

  • 「メーカーとの第4ラウンドは、
    どのような結末になったのでしょうか!」

今回のビットロッカーの対応で、メーカーとマイクロソフトの窓口を、散々、たらい回しにされました。それでも、さすが、マイクロソフトです。小生の問い合わせを受け止めてくれるエンジニアが、後方の奥の奥の方には待機してくれています。

今回のトラブルについて、マイクロソフト側も緊急事態の異例の対応ということになり、異次元なレベルの技術者に出てきて頂き、原因を見つけて頂くことが出来ました。

  • 「この人、何者ですか!」

「Windowsの鬼」のようなエンジニアが、マイクロソフトには待機してくれています。そんな「Windowsの鬼」から、下記のアドバイスを頂きました。

  • 「今回の一連の件をメーカーに説明して
    分かる人に出てきて頂き、
    対応して頂いて下さい。」

今回の一連の対応で、メーカーには、4回目の問い合わせになります。この1カ月間、マイクロソフトとの激闘につぐ激闘。何人ものマイクロソフトの担当者を攻略。

この分野に関する情報処理について、だいぶ知識が増えて理解を深めることが出来ました。何より、「Windowsの鬼」のようなエンジニアから直接ご指導をして頂き、自信をつけることが出来ました。

「分かっている人」が簡単には出てきてくれないことも、私はよく分かっています。「出て来いやー」と叫んで、出て来てくれるのは、元格闘家のあの人だけでしょう。

どの業界でも、その分野に精通した「分かっている人」。通常の窓口に配置されたりしていません。きちんとした人からの紹介でもない限り、その分野の「分かっている人」からは簡単には対応して頂くことは出来ないこともよく分かっています。

  • クライアントの皆様が、私を顧問に選んで
    相談できる状態にしている理由

私が紹介された社会保険労務士ということだけではないと思います。加えて、私が、社会保険労務士としてその分野に精通しているだけでもないはずです。クライアントの皆様も、何となく、気が付いていると思います。私の「前職の本業」についてです。

会社を辞めるときに、何度も何度も、労いの言葉をかけて頂きながら。加えて、何度も何度も、脅されるように念を押されました。

  • 「よく分かっているとは思うけど、
    墓場まで、持ってってくれ!」

企業活動の前線では、いつもイレギラーな想定外が起きています。そして、一定規模の組織になればそのイレギラーな想定外を対処する人が、後方の奥の奥の方に待機されているのです。

ご紹介したい勉強になる話が山ほどあるのですが、残念ながら、守秘義務があるため、取り上げることは出来ません。

今回のようなイレギラーな展開。自分がやっていたことですから、手に取るように分かるのです。何より、今回のような展開になると感が冴えてくるのです。

  • 「イレギラーな想定外が起きた場合、
    組織がどうのように防御して、
    どのように動いてきて、
    どのように、まとめてくるのかについて」

ほとんどのケースは、処理班が出てこないまま、うやむやになり、未解決のまま放置され、ごまかされて終わりになってしまうものです。問題解決のためには、下記のことが大切になってくるのです。

  • 「どのように処理班を引き出させるのか!」

また、今回の一連の対応を踏まえて、「分かっている人」に出て来て頂くにあたり、私は、下記のような卑怯な態度はとったりしません。

  • 『自分はお客様である』という態度

  • 『自分は被害者である』という態度

自分を優位な立場に置いたり、相手を不利な立場に置かなければ、話一つ出来ないような卑怯者ではありません。

小さいながらも、一応経営者であり、先生と呼ばれて敬われて、コンサルタントとして頼りにされている立場です。感情的になり騒ぎたてたり。ハンドルネームで書き込みをしたり。恥ずかしいことは、当然にしません。

また、法的な権利関係や契約関係などを持ち出して議論するつもりもありません。ましてや、代理人を立てて論じるつもりは毛頭ありません。紳士的に、相手のフィールドで、ガチで対応します。

実は、このメーカーとは別ルートからも対応が出来るのですが、自分の意思で購入したわけですから、本筋で用意されている正面の窓口から自分で対応して処理します。

『お客様は神様です』という日本の市場。近年、カスタマーハラスメントということも水面下で社会問題になってきています。

  • 自分には寛容で、他人には不寛容な社会

働き方改革の何よりの弊害になっているのは、『お客様は神様です』という日本の市場であり、小さなミスも許さないクレーマーの存在なのです。

『お客様は神様です』という日本の市場が日本企業に圧倒的な強みの源泉となっているのも事実。一方で、『お客様は神様です』という日本の市場が、人を潰して、企業を潰しているという側面もあります。

日本のパソコン市場から、国産メーカーが軒並み撤退した背景。情報処理の不確実な分野で、ユーザーがメーカーに対して、完璧な対応と過剰な要求を求めて、クレーマー化が酷く、アフターサービスが成り立たないこともあるのです。

グローバル化のうねりの中で日本企業が停滞している原因には下記の側面もあると思っています。

  • 『お客様は神様です』という日本の強みが
    弱みになってしまっていること

新しいことや難しいことをしていくためには、消費者の方も大人になり寛容さが必要だと思っています。そして、その大人の寛容さを示すためには、相手にも大人に出て来て頂く必要があります。

今回のビットロッカーから始まった一連の対応。子供に任せておくことは出来ない状況になりました。大人に出て来て頂き、大人に対処して頂く状況です。

そもそも、自分の担当者というのは、自分のレベルに応じて、あてがわれるものなのです。

マイクロソフトの方では、「Windowsの鬼」に出て来て頂きました。今回、メーカーの方にも、「パソコンの鬼」に出て来て頂くことが出来ました。そして、「パソコンの鬼」が、下記のような見事な対応を連発するのです。

  • 「この人、何者ですか!」

今回のビットロッカーの一連のメルマガは、次回でクライマックスになります。

作成日:2019年5月27日 屋根裏の労務士

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