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「電子書籍ビジネスの覇者!」

昨年の10月にガラケーの携帯からスマフォ(iPhone)に買い替えました。以前は、ガラケーの携帯とiPadの併用でした。日本でもiPadが発売されて、早々に購入したので、スマフォは使っていなかったのです。

iPhoneの購入を決めたのは、初期のiPadのOSが、最新のアプリに対応できなくなり、iPadを買い替える必要性が出てきたからです。新規に電子書籍を購入する場合、初期のiPadのOSでは新しい電子書籍を購入することが出来なくなってきたのです。

月額の利用代金などもあり、iPadの買い替えに併せて、携帯もiPhoneにする方がお得だったのです。実は、iPhoneはiPadのおまけ程度に購入したに過ぎません。

各種の出版社が運営するアプリからの電子書籍の購入が徐々に出来なくなってきました。それでも、池袋には大型書店が数多くあることもあり、特段、困っていませんでした。それに私は電子書籍で本を読むより、紙媒体で本を読む方が好きなのです。

それでも、遠方に出張したときなどは、電子書籍であれば荷物になりません。保管場所もとらないので、やはり便利なのです。読書が好きな私には、紙媒体と電子媒体は、どちらも必要な媒体になります。

新しいiPadに買い替えたとき、私は愕然となりました。

  • これまで購入した電子書籍のほとんどが
    新しいiPadに対応していなかったのです。

7年間で200冊以上購入した電子書籍。それらが新しいiOSでは読むことが出来なかったのです。私は、慌てて、ある大手出版社に確認の電話を入れました。出版社の方から下記の説明を受けました。

  • 『昨今の電子書籍を取り巻く環境や
    今後の展開を鑑みまして、誠に残念ではありますが、
    サービスを終了させていただくことになりました。』

私はこれまで大量に購入した電子書籍はどうなるのかについて質問をしました。それに対して、下記の回答でした。

  • 『初期のiPadで読んで下さい』

私は、「初期のiPadが壊れたらどうなるのか」について確認しました。それに対して、次の回答でした。

  • 『基本的には、読めなくなります』

出版社からの説明を聞いたとき、腹が立つというより、ガッカリ感や喪失感に襲われていました。

私は本を読むときに、蛍光ペンで線を引きながら重要箇所やポイントをマーキングしながら読み込みます。電子書籍でもマーキング機能があります。

私は速読が出来るので、一度読み込んだ啓発本程度であれば、マーキング箇所だけで追いかけて、5分から10分もあれば読破できます。電子書籍の良いところは下記です。

  • 時間が空いたときに、気軽に読めること

紙媒体の啓発本は2回ぐらい読むと新鮮さが無くなり、読む気が起きません。紙媒体の本は、定期的に処分をしています。一方、電子書籍だと本が劣化することがないので、毎回、新鮮な気持ちで本が読めるのです。本を処分する必要もありません。

また、自営業者の小生のような立場の者。基本的には、周囲の誰からも怒られることがありません。つまり、誰からも注意やアドバイスを頂くことがないのです。そのため、定期的に啓発本を読むことは、初心に立ち返り、自分を戒める最良の手段なのです。

人間というのはダメなものです。何より、自分というのはダメなものです。得てして、少しできる様になったり、分かってくると、慢心してしまって、ワカッタつもりになってしまうものです。大切なことは、忘れない様に、繰り返し繰り返し戒めていくことが大切なのです。

大量のマーキングをした電子書籍を新しいiPadで読めなくなり、ガッカリです。ほとんどの出版社で、電子書籍の配信事業から撤退していたのです。

8年ぐらい前にiPadが発売されたとき、マスコミはこぞって下記を報道していました。

  • 出版社の電子書籍に取り組む対応と電子書籍のメリット

これからは電子書籍の時代。劣化のないコンテンツであり、書籍の価格が下がることなど。電子書籍のメリットを大きく取り上げていました。一方、電子書籍のデメリットとしては著作権の問題などであり、消費者のデメリットは報じられていませんでした。

電子書籍が出てきてから、8年以上経過します。ほとんどの出版社で、電子書籍の配信事業から撤退していたのです。

上記の事実を知ったとき、私は直感的に電子書籍ビジネスの覇者。誰なのかにすぐに気が付きました。もちろん、あの企業であり、あのサービスでしょう。

  • アマゾンのKindle

ネットビジネスの覇者となったアマゾン。そのアマゾンの創業時の本業であり、強みである電子書籍の分野。今にして思えば、電子書籍の市場でアマゾンが負けるはずがありません。

私は、ガッカリ感に襲われていましたが、電子書籍リーダーのKindle端末に興味が沸いてきました。実際にKindle端末を触りたくなり、ガッカリ感を払拭して、ワクワク感になり、すぐに家電量販店に向かいました。

しかし、ネットビジネスの覇者となったアマゾン。家電量販店でKindleの端末を販売していませんでした。もはや、アマゾンには店舗販売は不要なのでしょう。Kindleの端末は、ネットでの販売しか対応していませんでした。

Kindleの端末に興味はありました。しかし、iPadを持っており、更なる端末を持つことは荷物になり不便と考えて購入は見送りました。iPadにKindleアプリをダウンロード。今はiPad とiPhoneの両方でKindleアプリを利用して電子書籍を読んでいます。

  • 巨大化して、市場を独占していくアマゾン

アマゾンの一人勝ちは、寡占化して価格高騰をまねきます。何より、アマゾンに支配させるようになってしまいます。上記のことを頭では分かっているのですが、アマゾンのサービスはすばらしく、今日もアマゾンのお世話になっている自分がいるのです。

作成日:2018年6月11日 屋根裏の労務士

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