コラム Column

「その人にしか出来ない個性」

最近、久しぶりにお会いする方から、次のことを言われます。
  • 「佐々木先生、髪型を変えましたね!」
    「何で髪型を変えたのですか?」
    「何か心境の変化でもあったのですか?」

実は、髪型を変えたくて、変えたのではありません。半年前に、美容院の担当して頂いていたスタイリストが、退職してしまったのです。どうやら、どこかで独立開業した様です。本人には、未来に向けた晴れ晴れしい退職です。しかし、企業側にとっては、一人前に育てた貴重な人材の流出。

どうやら、円満退職ではなかった様です。独立開業が多い美容院での退職。美容業界では、円満退職というのは、なかなか難しい様です。美容院の方も、詳しいことに関して、話してくれません。もちろん、私の方も、詳細については、大人のマナーとして聞いていません。

以前の担当者の代わりに、ベテランのスタイリストが対応してくれました。私の髪型に関する情報などもきちんとデータベース化されており、新しい担当者の方に引継ぎが出来ていました。

私は、以前の髪型が気に入っていたので、要望に対して、かなり細かくイメージを伝えました。しかし、何度、要望を伝えても、以前の髪型には戻りません。

私は、髪の毛の量が多い上に、かなりの剛毛。そのため、普段の手入れに時間がかからないように太いロットでパーマをかけて、自然に流れる様にしているのです。これまで、短髪にしたり、少し長髪にしたり。色々と試しながら、現在の長さに落ち着いたのです。どうやら、私の髪質は、かなり、スタイリスト泣かせの様です。

単に、短い髪型にしているだけですが、担当して頂くスタイリストによって、全く仕上がりが違ってくるからです。私は、以前の髪型が気に入っていたので、以前の写真を見せて、同じ様にカットして欲しい要望を伝えました。しかし、元の髪型には、戻りません。

そこで、仕方なく、美容院自体を変えました。何人かスタイリストを変えて試したのですが、結局、誰にカットして頂いても、元の髪型には戻りません。実は、これまでに、美容院を変えた際に、スタイリストに要望が上手く伝わらなくて、大失敗をしてしまったことが、何度かあります。周囲から、大笑いされたことがあり、スタイリスト選びには、注意をしているのです。

今回、カットをして頂き、美容院を出た後。少し、気持ちが、ションボリ感になっていました。

  • 髪型が変わってしまったぐらいで、落ち込んでいる自分。

そんな小さな自分を情けなく思いながら、気持ちを入れ替え、新しい髪型を、受け容れていくことに決めました。ションボリ感がなくなり、気持ちがワクワク感になってくると、これまで起きたことに対して、冷静に分析が出来てくるものです。

今回のことを通じて、次のことを改めて分かったような気がします。

  • 人が変われば、同じサービスは、受けられないということ。

髪型について、以前の写真まで見せて、細かく要望を伝えました。それを踏まえて、それぞれのスタイリストが、それぞれカットをしてくれました。それでも仕上がりは、すべて異なるものです。

仮にどんなに、精巧にマニュアルや要望が作成されていても人が変われば、サービスは変わるという、この当たり前の事実。

  • 人には「個性」というものがあるということ。

その人にしか出来ないオリジナルティーを持っているということでしょう。

戦後、日本人は集団よりも、個人を重要視する傾向が強くなりました。その結果、教育現場はもちろんのこと、職場などでも、「個性」の発揮を求める風潮が強くあります。多分、私は、「個性」というものは、周囲が無理して、御膳立てをして、発揮させなくても、自然と身についているものだとも感じています。

人間、一人一人の顔が違う様に、一人一人、「個性」を持っているということ。周囲が、マニュアルをつくり、強制的に同じ様にしようとしてもそれでも、その人に、残っている特徴。それが、「個性」というものでしょう。

スタイリストの変更。以前のスタイリストがカットしてくれた髪型には、もう戻りません。新しい髪型でカットしてくれるスタイリストの「個性」。美容院でのカットを通じて、人には、「個性」があることを改めて感じていました。

新しいスタイリストの髪型とその「個性」。
最近は、少し気に入ってきています。

作成日:2015年6月1日 屋根裏の労務士

お問い合わせ

電話番号 03-3988-1771 受付時間9:00~19:00(土日祝祭日を除く)

お問い合わせ

コラム

  • 採用情報