「ささやかで、大きい、人生の目標」!
寒い冬の季節に、一人、ゆっくりと、日本庭園を巡り、ベンチに座り、池の景色を眺めていると長い間、胸にしまっていた、過去の光景やなつかしい人の姿が、ふと、浮かんできます。無性に寂しくなり、人恋しくもなります。
先日、数年間、会っていなかった親友であり悪友に、用事も無いのに、いきなり、電話をしました。電話した理由は、下記です。
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「思い出したら、何だか電話をしたくなった・・・」
親友は、ありがたい。数年、会っていなくても、いきなり理由もなく、何の用事がなくても、電話をして話ができる。
振り返ると、今日まで、たくさんの人と巡りあってきた。旅先の車両の席で、隣に座って、少し交流しただけの人。ある時期、緊密になり、深く心を通わせ、交流した人。
様々な人が、現在の自分に、何らかの影響を与えてくれた。
巡り合った人達は、まるで優しい彫刻刀。自分という彫刻に、何か少しだけ、彫り跡をつけてくれる。そして、自分という輪郭を、つくってくれたような気がします。
何か、影響を、与えてくれたような気がします。
何か、大切なことに、気付かせてくれたような気がします。
日々の喧騒から抜け出し、時に思い出に浸ることは、誰しもある。
そんな時に、ふと、直感的に感じるのです。
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ありがたいのは、親友だけではない。
少し交流しただけの人も、ありがたいと。
多くの巡り合った人が、ありがたいと。
思い出すと、何だか、心に、「温もり」が感じてくる。その「温もり」は、優しく、温かく、全身を包み込む。
寒々とした冬の季節。凍てついた心に、灯し火をつけてくれる。そして、その温かさに包まれていると直観的に気が付くのです。
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灯し火は、「友の火」であることに。
灯し火は、「友の存在」であることに。
灯し火は、「人の存在」であることに。
「友の火」は、現在を生き、明日を生きていく力を与えてくれる。この火がなければ、元気が出ない。
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ただ、存在してくれるだけで、ありがたい。
ただ、思い返すだけで、感謝の念が湧いてくる。
願わくば、自分も、どこかで巡り合った人達に、時として、思い出され、その人達の心を、温かく包む、そんな存在でありたい。
ささやかで、大きい、人生の目標です。
作成日: 屋根裏の労務士