「仙台出張」
全国、すべての支店で、説明会を実施して、無事に、新制度が導入される見通しになりました。2年間の歳月を費やして、つくり上げてきた制度。粘り強く、多方面にしてきた、様々な調整。様々な交渉。そして、様々なコンサルティング。
長期にわたり、打合せに参加して頂いた、クライアントや関係者の方々。制度の導入を受け入れて頂いた労働組合や社員の方々。小生のコンサルティングに、ついてきた頂いたことに、感謝の気持ちが溢れてきます。
最後の説明会が終わった後、体中から湧いてくる、晴れ晴れしい感情。達成感と解放感です。午後の時間が空いていたので、晴れ晴れしい心持の中、仙台の街をブラリと散策。少し観光を楽しんできました。
「杜の都」と言われる仙台。街を彩る街路樹が美しく、「杜の都」の愛称が、街を歩いていて、直観的に理解が出来ました。
「杜の都」の愛称は、仙台藩祖、伊達政宗が積極的な植林奨励策により、植えられた、「人工林」や「屋敷林」の多さと美しさから、言われるようになったそうです。伊達政宗によって築かれた城下町・仙台。農民の割合に対して武士の割合が高い、武士の街でもありました。
仙台は戦争による米軍の空爆をかなり受けて、戦後になり、新たに都市づくりをした街。それでも、今の街並みを見ても、正宗の美意識のDNAを受け継ぐ、武士の街であった、景観を感じてきます。
仙台の観光案内所で、簡単に仙台観光の説明をして頂けました。観光案内のリーフを頂き、正宗にゆかりのある名所を少し観光してきました。仙台観光は、名所が駅からさほど離れていません。観光しやすい街です。タクシーを利用して回ったのですが、運転手の方も観光案内が流暢で、楽しく観光をすることが出来ました。
最初に、瑞鳳殿にいきました。瑞鳳殿は、70歳で生涯を閉じた、正宗が眠る墓所。京都にある、信長と秀吉にゆかりがある建築と同じ雰囲気の建築様式。華やかな桃山様式の遺風を伝える、絢爛豪華な廟建築です。
次に、仙台城跡に足を運びました。自然の地形を巧みに利用して、造り上げた城。小高い山の上から、仙台市内を一望できます。この街を眺めながら、政治のかじ取りを行っていた、正宗の姿を想像していました。
資料展示館を見ながら、正宗という人物の思想や美意識を、かなり掴めてきました。特に、ファッションセンス。誰もが知っている、あの特徴的な兜。漆黒の中にキラリと光る三日月の輝き。華やかな桃山文化の時代なのに、甲冑に、黒漆1色のコーディネート。正宗の粋なセンスが、私の美意識を奮い立たせます。
小高い山の上から、街を見下ろし権力者の視点で街を見たら、次に、その街で暮らす人々の目線で街を見たくなりました。私は、街の雰囲気を掴むために、次の二つの視点で、街を理解しようとします。
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「権力者の上からの視点」と「現場の下からの視点」。
その街で暮らす人々の視点を掴むために、歓楽街の雰囲気や住宅街などに足を運ぶのです。そこで、仙台の歓楽街に行きました。楽天の優勝の時に、何度も映されていた、仙台の歓楽街。仙台の飲み屋の拠点、「国分町通り」。
「国分町通り」は、駅前すぐにあるのではなく、駅から、1キロ少し離れた場所。「国分町通り」を歩きながら、仙台で暮らす人々の空気感を感じていました。仙台名物の牛タンを食べて、リフレッシュしてきました。
東京に戻り、お土産に買ってきた、「萩の月」を食べながら、仙台の街並みを思い返し、今回の全国8か所の出張全体を思い返していました。
作成日:2013年11月11日 屋根裏の労務士