「イタリアの休日」・・・後編
日本の街並みと異なり、イタリアの街は、あちこちに、広場があります。ブラブラと少し歩くと、エリアごとに広場に出るのです。広場には、美しい噴水や彫刻があります。教会も数多くあり、自由に、無料で入ることが出来ます。ローマやフィレンツェは、まるで、街全体が、大きな美術館の様。
イタリアが楽しいのは、景観の美しさだけではありません。何より、イタリア人が、陽気で、楽しい人が多いのです。子供のような溢れんばかりの笑顔。人なつっこく、明るく陽気。何だか、ハッピーな気持ちになるのです。
私は、イタリア語も英語も、ほとんど話せません。片言の英語と、身ぶり、手振りで、何とかコミュニケーションをしているレベルです。それでも、多くのイタリア人が、笑顔で、親切に応対してくれました。
自分が日本人だと伝えると、多くのイタリア人が、大喜びの大歓迎。親切に対応して頂けました。「サムライ、サムライ。」と言いながら、大はしゃぎです。写真も気持ちよくとって頂けました。日本人が、ヨーロッパで、信頼されて人気があるのが、よくわかりました。
タクシーを利用したときも、あれこれ、話しかけて頂け、車内を盛り上げて、観光案内をして頂けました。ほとんど、何を話しているか、分かりません。それでも、イタリア人の粋な心意気。十分に伝わってきます。
タクシードライバーの中には、運転しながら、カンツォーネを歌ってくれた方もいました。私も、イタリア人の歌にあわせて、ハミングのような状態で、一緒に歌い、車内は大騒ぎ。童心に戻ったかのように、大はしゃぎです。国籍や言語の違いなんて、人が接する上で大きな問題では無いことに、改めて気が付きます。
地図を片手に、慣れない異国の地で、あちこち道に迷いながらでしたが、明るく、気さくなイタリアの空気感の中で、ハッピーな気持ちで、旅を楽しむことが出来ました。今回、イタリアの滞在中に、イタリア人から次のことを教わったような気がします。
- □
「笑顔でいることの大切さ。」
イタリア人と言葉は、ほとんど通じていません。しかし、満面の笑顔が、何よりのコミュニケーションです。笑顔だけでも気持ちは、十分に伝わってくるし、伝えられるのです。多くのイタリア人が、お茶目な笑顔で、応対してくれます。イタリア人は、明るく、楽しく、人生を謳歌しているように感じました。日本の「おもてなし」とは、また、別のイタリア風の「おもてなし」です。
イタリアは、依然として、経済的な面では、不安が多い社会。失業や不況の深刻さは、日本以上でしょう。収入もさほど多くないのに、人々が笑顔で、人生を楽しそうに生きているのです。
イタリアに滞在中、私も、終始、笑顔。何だか、童心に戻ったようになれました。笑顔、溢れるイタリア人と接して、人生を生きていく上で、何か、大切なことに、気が付いたような気がしています。
美しい街並みのカトリックの国、イタリア。
文化と芸術に溢れる国、イタリア。
そして、陽気で笑顔が素敵な国、イタリア。
今回の旅で、イタリア人が大好きになりました。
イタリアの休日を楽しく過ごすことが出来ました。
「グラッツィエ、イタリア!」
「素敵な笑顔の対応、ありがとう!」
作成日:2014年1月20日 屋根裏の労務士