「世界らん展」
厳冬の2月に、咲き、愛でる花。あまり、無いのではないでしょうか。例年、2月には、小石川後楽園に、梅を見にいきながら、隣の東京ドームで開催される「世界らん展」に、足を運んでいます。
私が、一番好きな花は、何と言っても、春に咲く、桜です。実は、桜の次に、好きな花が、胡蝶蘭なのです。2月の冬の時期は、都内の日本庭園は冬の情緒。花は、ほとんど咲いていません。そのことが、私にとって、一層、毎年、2月の「世界らん展」を楽しみにさせています。
恐らく、「世界らん展」で、展示されている花は、世界でトップクラスのすばらしい蘭でしょう。どの株も花びらをたくさんつけており、日本の栽培技術の高さを示すものです。私は、胡蝶蘭の魅力は、下記にあると思います。
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「品格あふれる姿」
何か、清楚で、洗練された花です。凛とした美しさがあり、存在感があります。その姿は、まるで、蝶の羽ばたきの様。花びらの一枚一枚が、胡蝶蘭という名前の通り、蝶の様です。
胡蝶蘭は、花びらが大きいので、一輪、飾ってあるだけでも、十分に存在感があります。その場の雰囲気を、独特の魅力で、華やかに、引き立ててくれます。
それが、「世界らん展」では、あたり一面が、すばらしい出来栄えの蘭で埋め尽くされるのです。蘭の絶景を存分に、愛でることが出来るのです。そんな光景は、「世界らん展」以外では、見ることが出来ないでしょう。
今年の「世界らん展」のテーマも前回に引き続き、下記です。
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「都会の真中の楽園」
文字通り、都会の真中にあらゆる種類の蘭で、埋め尽くされた楽園を再現されている様。華やかな世界の中に、やすらぎを感じるような空間。
今回の開催では、胡蝶蘭の原種が紹介されていました。通常見る胡蝶蘭は、原種を交配したものです。今、当たり前のように、目にしている胡蝶蘭。元々は、どんな花から生まれたのを知ることは、非常に興味があるところでした。
原種とは、自然界に存在している、野生のままの状態である種。一方、人工的に異なる種同士を掛け合わせたものが交配種です。より洗練された、蘭の美しさが追求されたものです。日進月歩で、花の性質を改良してきた成果の賜物。
今回、私が、「世界らん展」で、一番楽しみにしていたのは、下記です。
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「青い胡蝶蘭」
胡蝶蘭には青い色素を作る遺伝子がありません。研究を開始してから約10 年。その結果、昨年、世界初の「青い胡蝶蘭」が誕生。今回、「世界らん展」に、初のお披露目です。
胡蝶蘭には青い色素を作る遺伝子がないため、世界初の遺伝子組み換え技術により、青い胡蝶蘭を誕生させたのです。厳格に管理され、ケースに入れられての展示でした。
花全体の出来栄えは、花びらが、小さく、豪快さには欠けていました。しかし、青の美しさには、心奪われるものがありました。今後、美しき蝶のような大きな花びらを持つ、蘭の美を極めることに期待が高まります。
胡蝶蘭の花言葉は下記です。
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「幸福がやってくる」
「幸福の飛来」
「変わらぬ愛」
どれも、幸せに満ちた花言葉。そのため、胡蝶蘭は、お祝い向き。通常、何か特別のお祝いがあったときに、胡蝶蘭を頂き、その姿を愛でる機会に触れるものではないでしょうか。
胡蝶蘭を見ていると、何か嬉しくなり、ワクワクするのはそんな特別のお祝いを、思い出すからかもしれません。胡蝶蘭で埋め尽くされた絶景、「世界らん展」。そこに訪れている人達の雰囲気も、何か幸せなワクワク感で満たされていました。
美しい花は、心が癒されますね。何か、「心の保養」になり、「明日への元気の源」になると思います。
作成日:2014年3月3日 屋根裏の労務士