コラム Column

「屋根裏の労務士」

先週、打合せが終わった後に、クライアントの担当者から、下記のことを質問されました。
  • 「なぜ、メールマガジンのコラムの名前が、
    屋根裏の労務士というのですか?」

この方は、毎回、メールマガジンを、楽しみにして、かかさずに、読んでくれているそうです。「屋根裏の労務士」というネーミング。コラムの内容や小生の印象から、何となく、イメージやニュアンスは、伝わってくると言っていました。

小生が、コラムの名前を、「屋根裏の労務士」としたのは、いくつか理由があります。その一つが、下記です。

  • 「労務のここだけの話」のような内容で、
    裏話を取り上げて、少し、辛口の内容で
    伝えていこうと考えていたこと。

社会的にトピックスな出来事や気が付いてことなどを取り上げ、裏話を交えて、少し辛口のスパイス意見や考え方を解説したいと思っていたのです。

当初は、皆様から実際に受けた、労務のご相談について、内容を一般化して、何か法律をテーマにして、伝えていこうとも考えていました。実際、最初の頃は、『実際にあった労務のQ&A』などを取り上げて、作成していたこともありました。

弊社は、労務コンサルティングを中心に活動している社労士事務所。『実際にあった労務のQ&A』を取り上げていけば、話題に、事欠くことは無いと考えていたのです。しかし、日々の労務のご相談は、単なる法律の論点ではなく、クライアントごとの個別の実情に、即した内容が多いものです。

社労士は、厳格に守秘義務が社労士法で、規定されています。内容を一般化して、伝えていくことは、難しいことも多々ありました。また、それ以上に、皆様から、頂くご感想が、ほとんどの場合、次の話題の時でした。

  • 労務と直接的に、関係の無い話題。

具体的に法律の内容をテーマにした時、皆様からのご感想のメール。実は、1件もありませんでした。

また、小生が、コラムの名前を、「屋根裏の労務士」とした、二つ目の理由が下記です。

  • 弊社のクライアントの多くは、手続きをしている、
    『表の社労士』がすでにいるということ。

社会保険や労働保険の範囲は、広いので、社労士ごとに、それぞれに、得意の分野が違います。弊社は、労務相談やコンサルティングを強みにしている社労士事務所。手続きの社労士とは、上手く、棲み分けが出来ているのです。

『表の社労士』には、別に、「裏の社労士」として、小生がいるのです。コラムのネーミングは、「裏の社労士」では、イメージが悪いので、少し自虐的でありますが、「屋根裏の労務士」としたのです。

小生は、次のようなセルフイメージを持っています。

  • 「黒子」

小生は、自分のことを「黒子」だと思っています。基本的には、表には顔を出さずに、裏方に徹している者。小生は、労務コンサルタント。日々、様々な相談を受けて、解決の方向性を考えて、アドバイスをしています。

労務の相談とは、通常、泥臭いものです。他には、中々、相談が出来ない、複雑に入り組んだ、個別事案のことです。たいていの場合、綺麗な内容ではないでしょう。相談をするクライアントも、相談者が、この世に居ないことになっている、「黒子」の方が、何でも相談しやすいと感じています。

  • 「黒子」は、見えてはいるが、
    見えていないことになっている者。

小生は、表に、出てきて、直接、解決を図ることもあります。それでも、基本は、裏方の「黒子」です。いつも、屋根裏から、裏方に徹して、皆様をサポートしています。

作成日:2014年6月23日 屋根裏の労務士

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