「日常を考えない精神状態になること」
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小樽、札幌、富良野、美瑛です。
昨年、夏の北海道を訪れて、美しい大自然に感動。今年も何とかスケジュールを調整して、7月の3連休に北海道を満喫することが出来ました。友達との北海道の旅。実は、1年近く前から約束しての実現。友達は1年前からワクワクしながら、旅に向けて各種調整をしていたそうです。
友達は、土日休みではありません。土日祝日の休みを取得するためには、かなり前から周囲との調整が必要になるようです。友達は、どうしても、ラベンダーの絶景を一度見ておきたかったようです。
ラベンダーが見頃になるのは、7月中旬。ラベンダーは、7月の下旬には刈り取られてしまいます。8月の長期の夏季休暇の時期には、ラベンダーのシーズンは完全に終わってしまうのです。今回、何とか会社や家族などの周囲との調整が出来て、7月の3連休に、休みを取れることが出来たようです。
最初に小樽を訪れました。小樽は、千歳空港から距離にして約86キロ、時間にして1時間15分程度です。小樽は人口が12.4万人程度の都市規模。市内の主な観光スポットを巡るだけであれば、半日もかかりません。小樽の魅力は、下記にあると思います。
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ノスタルジックな情緒。
特に、小樽運河周辺は、古い石造りの倉庫が立ち並びレトロ情緒たっぷりです。今回、小樽運河を船に乗りながら、レトロな情緒にあふれる景観を楽しんできました。私は、旅の楽しみであり、目的の一つに下記にあります。
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日常を考えない精神状態になること。
現代人は、仕事とプライベートの切り分けが難しいのが実情。誰もが、いつも、何かに追い込まれながら、過ごしていることと思います。そのうえ、将来に対して、不安な気持ちにならない人。通常は、余りいないと思います。
『1億総活躍社会』ではなく、「1億総安心社会」になるような舵取り。理想論かもしれませんが、政治家を志す人には、理想だけでも掲げて頂きたいと思っている人も多いような気がしています。しかし、現実は、『1億総不安社会』に近い状態でしょう。
少子高齢化で、人口が減少していくことが確定しているわけですから、一時的に多少景気が良くなることはあっても、マクロで捉えたら、私が生きているときに、かつての様な好景気のインフレ経済に戻るわけがありません。
高齢者への社会保障給付費の負担が増えて、一方で、市場が縮小して自分たちの顧客が減るわけですから、益々、競争が激しくなり、ストレスと不安に苛まれる何かと問題やトラブルが多い社会となります。
特に、小生は、いつもクライアントに起きている労務の問題と向き合い、クライアントと気持ちを共有して、問題に対峙して、解決していくことをビジネスにしています。何か労務の問題を考えていないこと。年間を通じて、ほとんどありません。程度の差はありますが、普段、枕を高くして眠れていること。年間を通じて、滅多にないのです。
東京に居るときは、休みの日であっても、いつも、体に電気が流れているような状態です。労務の問題に対して、常に、頭をグルグル回して考えている状態。しかし、旅をしているときは、比較的に、下記の精神状態になることが出来るのです。
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日常を考えない精神状態になること。
今回、友達との北海道旅行の期間中。私は、メールは来ていましたが、電話はありませんでした。小生はもちろん、クライアントの窓口の担当者も、相談事案に対して、まずは文章化して問題を整理。メールでの対応が、きちんとできるコミュニケーション・スキルを有しています。
普段も、個別にじっくり相談する内容でなければ、小生の担当者は、電話での対応はほとんどありません。ちなみに、電話になる場合、長時間の電話になります。一方、友達は、旅の初日の小樽で、何度も何度も電話の応対をしていました。恐らく、1時間に1回ぐらい電話の応対をしていたと思います。話しているのは、すべて、確認程度の短い電話です。
電話が必要となる緊急度は、小生にはわかりません。現代人には、なかなか、難しいことの様です。
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日常を考えない精神状態になること。
小樽で船に乗ったのですが、船の中でも携帯の着信音が鳴り、沖から離れた海の上でも、携帯で仕事の話をしていました。それでも、2日目以降は、仕事での電話が少なくなり、本人も、ワクワク感いっぱいで、嬉しい心持ちで、北海道旅行を楽しめたようです。
完全に、日常を考えない精神状態になること。なかなか、難しいことのようです。いつも何かに追い込まれている現代人。それでも、3日間だけでも日常を離れてみると、日常に戻ったときに、何か、新鮮な気持ちで、毎日の日常を楽しめるようになれるのです。
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日常から離れてみると
何かに気が付いたり、新しい発見をすること。
意外と多いような気がするのです。
どこか知らない場所に行くということ。旅をするということの意味。いつも、どこか旅をするたびに、何かに気が付いたり、新しい発見があるものです。知らない土地を知るということだけでなく、いつも過ごしている日常に対しても、新しく気が付くことがあるのです。リフレッシュというのは、大切ですよね。休むことも大切な仕事です。
作成日:2016年7月25日 屋根裏の労務士