「知る人ぞ知るという存在」
そんな美しい景観が溢れる尾瀬。「尾瀬」は、群馬県、福島県、新潟県、栃木県の4県にまたがっています。尾瀬国立公園の面積割は下記です。
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群馬県47.47%
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福島県46.34%
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新潟県 3.11%
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栃木県 3.08%
4県にまたがって存在しているためでしょうか。群馬県民の意識の中に、下記がほとんど無いのです。
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尾瀬が自分たちの県内にある意識
尾瀬にまたがった他の県のことは知りませんが、群馬県民は、尾瀬を自分たちの地だと思っていません。何より、県民が尾瀬を自分たちの誇りに思っていないのです。
私の郷里は、尾瀬の最も面積割合が高い群馬県です。何より、群馬県には、尾瀬の最もポピュラーで人気のある下記の入山ルートがある県です。
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鳩待峠(はとまちとうげ)
東京から尾瀬に行く場合、鳩待峠から入ることになります。東京から一番近い登山口は群馬県にある鳩待峠です。関東側の尾瀬の入り口である鳩待峠があるにも関わらず、群馬県民のほとんどは、尾瀬を訪れたことがないのです。私の周りでも、郷里の友達のほとんどが、尾瀬に一度も行ったことがないというのです。
群馬県では、遠足に尾瀬に行くという学校がほとんどないそうです。そのため、県民は尾瀬に対して、誇りどころか、愛着や親しみの感情も持っていないのです。
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尾瀬に対して、愛着や親しみを持っていない群馬県民
群馬県では、県民が尾瀬に親しみを持つ様に尾瀬に遠足で行く学校には、補助金まで出す制度があるそうです。しかし、それでも、遠足で尾瀬に行く学校は、ほとんど無いという実態だそうです。子供の視点で見れば、自然が溢れる尾瀬の景観。あまり面白く無いのかもしれません。それに尾瀬は山岳地帯ですから、学校の視点で見ればケガの心配もあります。
あれだけのすばらしい尾瀬の景観があるにも関わらず、尾瀬が県民の誇りになっていないのは、何だか寂しい気持ちがします。
尾瀬は、アクセスも悪いのです。電車で向かう人は上越新幹線で上毛高原駅まで行き、バスを利用します。しかし、上毛高原駅からは、尾瀬の入り口である戸倉までのバスの本数が少ない実情があります。そのため、新幹線で高崎駅まで行き、上越線に乗り換えて沼田駅まで行き、そこから戸倉までバスで行くルートをおすすめします。
尾瀬の入り口である戸倉までは関越交通の新宿発のバスもあります。所要時間はどちらも4時間から5時間といったところです。
気の利いた人気の観光案内所では、主要都市からのアクセス方法や詳細な時刻表をホームページで都度更新をして観光客を呼び込むための案内をしているものです。しかし、アピールが下手な群馬県はそんなことは出来ていません。
ちなみに、群馬県の東側のエリアの人は、新幹線が停まる上毛高原駅という駅の存在も知っている人は少ないのが実情。東京の人に尾瀬に行くルートすら説明できない状態です。
正直、東京から尾瀬に行くのは、京都や大阪に行くより大変な場所です。しかし、私は、尾瀬は訪れるのが大変な場所だから、訪れる価値がある場所だと思っています。群馬県は、尾瀬のアピールに下記を打ち出すべきなのです。
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尾瀬の秘境性
訪れることが大変だから、秘境でもあるはずです。何より、秘境の地であるからこそ、そこに行きつくまでの詳細な案内やガイドが必要になるのです。秘境の地であるからこそ、それを確かめるために訪れてみたい気持ちになるのだと思います。
群馬県というのは、膨大な観光資源がありながら、上手くイメージ戦略の展開をすることが出来ていません。何より、県民自体が、外部に向けて観光客を呼び込むために積極的にアピールをしていく気持ちがないのです。群馬県民は、アピールやブランディングが極めて、下手で苦手な県民性でもあります。
そういえば、クライアントから、私自身もクライアントにだけではなく外部に向けて、もっと積極的に、事務所のアピールやブランディング戦略を行った方が良いと言われたことが、度々、あります。
弊社のクライアントには、私とは別にもう一人社労士がいるケースが多いからです。業界では、その社労士の方が御大で有名な社労士なのです。既に、社労士がいる状態で、小生が紹介されて、制度構築のコンサルティングや労務相談を対応させて頂く社労士になったからです。
私は、現在、ご紹介でしか新規の顧客は請けない方針。ネットからの問い合わせを、敢えて手間な入力対応にしてあり、冷やかしや取り敢えず見積を出して欲しいという対応には応じていないのです。
ご紹介でご縁を頂いた方にだけ、しっかりと継続的に、そして、全力で対応していく方針です。積極的な拡大路線は考えていません。
ご紹介や更なるプロジェクトを頂けたこと。何よりの私の喜びであり、私の自信でもあり、何より、私の誇りでもあります。私は、これまで95%以上の割合でクライアントから新たなプロジェクトを頂いています。クライアントの方々には感謝の言葉も見つかりません。
私は、自分の存在は下記だと思っています。
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「知る人ぞ知るという存在」
東京に根付いていても、やっぱり、私もどこか群馬県民で、アピールやブランディングは得意ではないのです。これからも、地味に目立たずにコツコツやっていくつもりです。
作成日:2017年10月9日 屋根裏の労務士