「スマフォ依存症とコンサルティング」
労働組合への説明は難航することなく無事に済んだため、予定していたより早い時間に説明会を終えることが出来ました。解放感の気持ちの中で事務所に戻る途中、携帯販売店の前で店員がちらしを配っており、ちらしを受け取りました。
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説明会が無事に終わり、晴れ晴れしい気持ち。
時間が出来て夕方の時間が空いている状態。
店舗を覗いたら、客がガラガラの状態。
さらに、店員が呼び込みをしている。
ちらしを受け取ったら、何か雷光に打たれたような感覚になりました。天からの啓示があったような気がしたのです。
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「携帯を買い替えろ」という天の声
長らくお世話になったガラケーの携帯から、ついに、スマートフォンに買い換えました。スマートフォンに買い換えたので、携帯電話のメールアドレスが変更になりました。早速、周囲にメールアドレスが変わったことをメール。友達から、下記のような返信がありました。
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「これまで、スマフォを使っていなかったの!」
「佐々木のことだから、真っ先にスマフォを
買ったのだと思っていた」
これまで、ガラケーの携帯とiPadの併用でした。7年前に日本でもiPadが発売されて、早々に購入したのでスマフォは使っていなかったのです。これまで使っていたガラケーの携帯。9年間もお世話になりました。
ガラケーの携帯が壊れたら、スマフォに買い換えようと思っていたのです。しかし、「当たりの携帯」だったようで、結局、壊れなかったのです。多分、私は携帯電話で話すより、パソコンのメールを頻繁に利用するために、携帯の電池があまり消耗しなかったのだと思います。
携帯を買い替えるためには、手続きが発生して一定の時間も必要になります。何か日々の繁忙の中で、スマフォに買い替えていなかったのです。加えて、スマフォの下記の弊害も頻繁に新聞やニュースなどで取り上げられることも、買い換えなかった理由です。
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スマフォ依存症の問題
私は、マニアな性格で凝り性なところがあるので、自分がスマフォ中毒になる心配をしていたのです。何かの中毒症になると、膨大な時間を浪費することになります。そのため、私は中毒症になるようなことをやらない様に注意しているのです。
仕事のことではなく、そのことばかりが気になり、考えてしまう自分になってしまうからです。中毒症になるまでやっていたこと。後になり振り返れば、人生にとって必要かつ大切なことは無いことばかりです。大抵は無駄な時間を過ごしたことだったと気が付くものです。
既にiPadを利用している私に対して、スマートフォンの説明は、誰に聞いても、概ね下記のような回答でした。
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「iPhoneはiPadを小さくして、
電話機能が付いたものです」
私は、iPadを使っていますが、タブレット依存症にはなっていません。私は、あれこれ考えたり、イメージすることが仕事でもあります。スマフォ依存症には、なるはずがないとも思っていました。
実は、iPhoneの購入を決めたのは、「携帯を買い替えろ」という天の声もありましたが、初期のiPadのOSが、最新のアプリに対応できなくなり、iPadを買い替える必要性が出てきたからです。月額の利用代金などもあり、iPadの買い替えに併せて、携帯もiPhoneにする方がお得だったのです。
2週間待てば、iPhone X が発売されます。しかし、最新型の機種は、不具合も多いものです。また、最新型は価格も張ります。何より、2週間後に買い換えの時間が取れるか否かも分かりません。
新商品が発売される前であれば、店内に客も少ないし、丁寧な接客を受けられ、楽しく買い物ができると判断。iPhone8を購入し、ついにスマフォに切り替えたのです。
スマフォを購入して1カ月が経過しました。恥ずかしながら、現在、スマフォ依存症気味になってしまいました。スマフォの目覚ましで1日が始まり、夜にスマフォに充電することで、1日が終わるサイクルになっています。
電車に乗ったら、真っ先にスマフォを手にしてしまいます。更に、テレビでニュースを見ていても、スマフォが気になり、スマフォを触ってしまうのです。待っているときや隙間時間が出来たときに自分の意識がリアル空間を考えているのではなく、スマフォからサイバー空間に入り、現実逃避をしてしまうのです。更に、何かしているときでも、スマフォを触りたい衝動に駆られてくるのです。
スマフォは機能が多い上に説明書がついていないので、自分で機能を見つけて、使い方を覚えて、成長していく、ロールプレーイングゲームの様な楽しさがあるのです。iPadと違い小さいので、いつでも携帯しておくことが出来ます。
まだ、スマフォの機能を満足に使い切れていませんが、出来ることや設定することが膨大にあり、はまってしまうと、すぐに時間が経ってしまうのです。時間の浪費だけではありません。スマフォ依存症が怖いと感じたことは下記です。
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自分の頭で考えて、イメージする能力が
低下していくような気がすること
自分の頭で考えたり、イメージする前に、インターネットで検索してしまう様になっている傾向。自分の中に、確かにあるのです。スマフォが体の一部のような感覚が出てきたのです。一方で、何か、自分の野性的な本能のような嗅覚。使わなくなって失われていく様な気がしているのです。
現実と対峙して、問題を感じて、解決策を考えること。商売にしているコンサルタントの私には、良い習慣ではありません。
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今、この瞬間の現在に全神経を集中。
起きている問題を整理。
未来に起きることをイメージ。
現在進行形で起きていることを、
論理的に考えて考えて。
動物的な本能のような嗅覚で鼻を利かせて
臭いをかぎ分けてかぎ分けて。
論理と本能の直観が交差しながら、
心の芯がしびれていく状態。
それがコンサルティングであり、その醍醐味でもあります。何か有利な情報を知っていたり、難解なことを理解していることがコンサルティングだとは、私は思っていません。コンサルティングとは、心の芯がしびれていく程、考え込むことであり、自分の頭で解決策を見つけて、制度をつくり込んでいくことです。
スマフォには、中毒性や依存性があり、マイナス面があることは事実。しかし、ガラケーに戻すことは考えていません。やはり、スマフォは便利な道具でもあるので、利用しない手はないからです。
道具に使われる状態になるのは、本末転倒。スマフォ依存症になることは要注意です。まずは、自分の頭で考える原点に戻りながら、週末は、スマフォを全く触らないでいました。
作成日:2017年11月13日 屋根裏の労務士