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「痛みを和らげる存在」

昨年6月に、足の甲の骨が3本折れてしまいました。骨折をした場合、一日に1%程度しか回復しません。完全に治るまでは、約100日間、かかります。完治するまでに9月の下旬までかかりました。9月の中旬に、整形外科の先生から、下記のことを言われました。
  • 「骨が完全にくっつきました。」
    「これからは、足をかばうのではなく、日常生活に戻し、
    骨折する前の状態で過ごす様に意識して下さい。」

骨折は治癒しました。しかし、足に違和感がある状態が続いていました。骨折してから治癒した場合、回復した骨に関して、下記の正反対の二つの意見があります。

  • 骨折をして骨が治癒するとその部位が
    骨折する前より強くなること

  • 骨折した部位が治っても、
    その後に違和感や痛みが残り、
    何か痛みを感じることがあること

骨折という不幸体験を通じて治癒した場合、強くなるという意見と痛みが傷のように残るという全く正反対の意見があるのです。接骨院で、上記について質問をしたのですが、接骨院に通院する患者は、骨折しても痛みが残る人が多いと話していました。

どちらの意見が正しいのかについて、色々と調べてみました。骨が強くなるケース、痛みが残るケース、どうやら、どちらのケースもあるそうです。

私の場合、痛みまでになっていませんでしたが、違和感があったので、治癒した後も整形外科に通院して何度もレントゲンを撮って頂きました。しかし、何度、レントゲンを撮って頂いても骨は治癒しているという見解でした。

私は、治癒したと言われても、足に違和感があることに関して、不安な心持になっていたのです。そこで、私は主治医である内科の先生に相談しました。私は自営業者で自分の体と頭が資本です。そのため、主治医の先生には、定期的に血液検査などをして頂き、メディカルチェックを受けているのです。

主治医の先生からは、下記のアドバイスを頂きました。

  • 「怪我をした部位が治癒しても
    脳が痛みや違和感を覚えてしまっていて、
    痛みや違和感を脳から無くすための治療が
    必要になるケースもあるということ」

例えば、糖尿病などで足を切断するような事態になった場合、切断をした後でも、脳が足の痛みを記憶してしまっており、激痛を感じることがあるそうです。そのために痛みを忘れる治療をしていく必要があるというのです。主治医の先生から、あまりにも痛みや違和感が酷いのであれば、脳から痛みを無くすための治療をしていく提案を頂きました。

  • 違和感の原因が、ケガをした部位ではなく
    自分の脳である記憶にある可能性があること

  • 身体の方は何ら問題がなく、
    脳や心の問題である可能性があること

上記の貴重なアドバイスを頂き、主治医の先生と問題を共有できたら、心配が無くなり、安心した心持になれました。安心したら、足の違和感が気にならなくなったのです。自分にとって頼れる先生がいると心配なことがあっても、心が強くなれるのです。

やはり、安心した精神状態で居られることは何よりも幸せなことだとも気が付きます。一方、不安な精神状態でいるというのは不健康なことであり、何より不幸であることを痛感します。何より、不安な精神状態というのは下記のような状態であることを理解します。

  • 厄病神に取り憑かれた状態

不安な精神状態になってしまうと、何か大きな負荷をかけられている状態になってしまうものです。厄病神にモチベーションを下げられてしまうのです。何をしていても、興味もわかず、つまらなく、悲しい気持ちになり、何か重々しい精神状態で、現実と向き合うことが出来ない状態になってしまうのです。

何か嫌なものに纏わり付かれた様な状態になり、どんよりとした重々しい心持で、目の前にある現実と向き合うことが出来ない状態になってしまうのです。そのため、次から次へと負のスパイラルに陥ることになってしまうのです。

私は、うつ病になったことはありません。しかし、うつ病がどんな精神状態であるのかについて、容易に察することは出来ます。恐らく、うつ病になったときの精神状態。厄病神に取り憑かれたような状態だと察しています。

長い人生を生きていく中で、不幸体験や肉体的な痛み、何より、精神的な痛みを受けること。程度の差こそあれ、誰にでも起こり得ることだと思います。

身体に負ったケガは、医療や時間の経過により、回復して治癒します。しかし、脳がケガの痛みや違和感を覚えてしまっているために、痛みが続くということがあるということです。

上記のようなことがあることを知っておくだけでも、過去の古傷の痛みを和らぐこともあるのです。

  • 痛みを忘れるということ

そのためには、現在の精神状態が不安な状態ではなく、安心した状態であることが必要です。誰か他人と痛みを共有することにより、不安な状態から解放され、その痛みが癒されるということ。あるということです。

先行き不安で、何かと心配が多い現代社会。
心の時代とも言われるようになった現代社会。

自分自身の存在が、クライアントの方々に。社労士として、コンサルタントとして、人として。安心を与え、痛みを共有し、何よりその痛みを和らげる存在でありたいと思うのです。

作成日:2018年1月22日 屋根裏の労務士

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