「頑張れ!」・・・後編
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『頑張れ!』
今回は『頑張れ!』の持論、2回目の後編です。前回のメルマガで、コンサルタントの私がクライアントの皆様に『頑張れ!』と言い出したら、コンサルタントも失格だと思っていると述べました。
『頑張れ!』とは思考を放棄した状態。ピンチの時には、まずは思考を戻して考えることを続けて「方法論」で行く大切さを前回のメルマガで説明しました。
昨今、過労死やうつ病が増えていることもあり、無責任に誰かを応援する『頑張れ』の類の言葉は、規制されつつある社会的な動きもあります。私は、クライアントをはじめ大切な人に対して、『頑張れ』の類の言葉は、極力、口にしないように気をつけて注意をしています。
私は苦しいときや辛いとき窮地に追い込まれたとき。『頑張れ』の『精神論』で、焦って動き出す自分を抑える様に、もう一人の冷静な自分が、下記の言葉をかけてくるのです。
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「大丈夫」
「今回も、大丈夫」
イロイロあったけど、本当にイロイロあったけど。今まで、大丈夫だった。だから、今回も大丈夫だと。不安や焦りの精神状態を脱して、気持ちが落ち着いてくると徐々に思考が戻ってきて、下記と向き合っていくことが出来るのです。
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厳しい現実や不安な未来
そして、自分で自分に対して下記の言葉をかける精神状態になれるのです。
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「頑張れ!」
やり方なんて誰からも教わっていないし、具体的な方法なんか、分からないし知りません。自分を信じて、自分の頭をフル回転させて。厳しい現実と対峙できるところまで、思考が戻ってくると自分で自分に「頑張れ」と応援して、「方法論」を考えていく心持になれるのです。
自分で自分にアドバイスをすることが出来る心理状態になり、自分で自分に指示を出していくことが出来るようになるのです。そのうち何とか形が出来てきて、そのうち何とか格好が付ついてきて。事態が良い方向に向かっていき、いつも、結局、何とかなってしまうものです。
「頑張れ」とは、無責任に他人に向けて発する言葉でなく、ピンチに陥ったときに、「方法論」を後押しするために自分に向けて発していく言葉だと思っています。
また、私は自分の力の及ばない事態になったときに祈りの様に、「頑張れ!」を念じることもあります。これまで、私は、家族や大切な人が大病を患って手術をするような事態になったとき。自分には、もはや、何も出来ないことを知りながら。その場に駆けつけて、「頑張れ!」を祈りの様に念じていたのです。
『頑張れ!』という祈りの無力を知りながら、必死に、「頑張れ!」と念じていたのです。「頑張れ」という言葉が、誰か自分以外の他の人の気持ちに届くとき。それは、他の人と気持ちが共有できているときだと思うのです。
自分は大丈夫なところにいて、相手に『頑張れ!』ではなく、「頑張れ!」の気持ちが本当に共有できて自分も一緒に戦っているときです。その意味では、『頑張れ!』ではなく、下記の言葉になるのでしょう。
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「一緒に頑張ろう!」
コンセルトという会社名はフランス語で「ともに奏でる」という意味です。ともに目標と課題を共有して、「一緒に頑張り、乗り越えていく」ことも、会社名に意味しています。
『頑張れ!』という言葉を、意識して、口にしない小生。苦しい登り坂のような年度末の大繁忙の佳境の時期。「頑張れ!」と自分で自分を励ましながら。限られた時間の中で、出来ることはすべてやり切ったという心持になったとき。クライアントや大切な人に対しても、「頑張れ!」と、心の中で念じるのです。
作成日:2018年3月26日 屋根裏の労務士