「新しい取り組みや新しいサービス」
今年は、例年の繁忙期に加えて働き方改革の法改正への対応が加わりパンク状態になっています。それでも、通常の日常業務には支障がでないように、緻密に、スケジュール管理をしています。
また、小生は、体が資本であるため、体調管理にも注意をしています。毎月、主治医に診断して頂き、血液検査などをしているのです。
小生は、法律知識や労務のノウハウという商品、何より、安心というサービスを提供している自負があります。すべてのサービスを提供するにあたり、下記のことをいつも頭に入れて活動をしています。
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「自分の時間を、何に、使うか?」
「自分の時間を、誰に、使うか?」
「自分の時間を、どのように、使うか?」
自分が求められている本業以外のことには、極力、大切な自分の時間を使わないように心がけているのです。
この仕事をはじめて自営業者になってから、書店以外のウインドウショッピングというのは付き合いでなければ、やらなくなりました。私は、行列に並んでまで、何か商品を購入したり、待ってまでサービスを受けることは、基本的にはしません。
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待っている時間があれば、
その時間を働いていた方が
メリットがあるからです。
そんな大切な時間を膨大に浪費するトラブル。しかも、大繁忙期の真っ只中に、起きてしまったのです。
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重篤なパソコンの故障
昨年の10月から、メインパソコンの調子が悪くなり、各種対応をする中で、買い替えをしたのです。実は、パソコンを買い替えることは1年前から決めていたのです。
ご存知の通り、2020年1月14日に、Windows 7のサポートが終了となります。今年は、パソコンの商品不足や設定業者不足になり駆け込み対応が相次ぐことが容易に予測されます。駆け込みのパソコンの入れ替えでは丁寧なサービスが、受けられないと判断したのです。
また、Windows 10がリリースしてから4年が経過します。いくら何でもWindows 10は落ち着いているとも判断しました。
Windows 10は、2025年10月14日で延長サポートが終了する予定です。7年後までには、また、必ず買い替える必要があります。
パソコンという商品は、購入しただけではすぐに使うことが出来ません。初期設定や基本設定、データ移行が発生します。業者に依頼をしても、1日作業。その後の業務ソフトのインストールや設定などで、更に1日作業。
OSが変更になったり、パソコンの機種が変われば何かしら対応方法が変更になり、初期トラブルがあるものです。パソコンを入れ替えれば、1カ月ぐらいは動作環境が落ち着きません。
新しいOSに対応してソフト会社のバージョンアップも追いついていません。業務ソフトがスムーズに対応できないことの方が多いのが実情です。新しいパソコンに入れ替えれば、何らかのトラブルがある方が当たり前だとも捉えています。
そのため、パソコンの入れ替えは繁忙期を避けて比較的に時間があるときに、計画的に入れ替えをしています。
10月に、パソコンの入れ替えを決めたとき、購入をするメーカーと機種について、概ね、自分の腹は決まっていました。自分の気持ちは、7割近くは固まっていたのです。現在、使っているパソコンメーカーから新機種を購入する気持ちでいたのです。
購入にあたり、各種検討を重ねた結果。購入するパソコンのスペックとメーカーが決まりました。結局、現在、使っているパソコンメーカーと機種をこれまでの一連の対応を踏まえて高く評価。45万円もしましたが、リピート購入することにしたのです。
メーカーの直販から希望のパソコンをカスタマイズして注文したところ、受注生産品のため、納期に1か月もかかると連絡がきたのです。
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パソコンの注文から手元に届くまで1か月
1カ月もメインパソコンが手元になく、予備パソコンで過ごすことに強いストレスを感じていました。それでも、私は購入を決めたメーカーの商品や一連のサービス対応について、高い評価をしていました。
そこで、1カ月待つことにしたのです。1カ月待ってでも、このメーカーのカスタマイズしたパソコンが欲しかったのです。実は、同メーカーから記念モデルの限定品が2カ月待てば発売される案内もありました。
どうせ購入するのであれば、記念モデルが欲しかったのですが、さすがに2カ月も待つことは出来ません。記念モデルの限定品は諦めました。それにSSD1Tのパソコンであればそれ以上の容量は、次の買い替えまでは必要になることはなく、過剰スペックだと判断。
パソコンは予定納期の1カ月よりも1週間早く、注文から3週間で届きました。パソコン設定会社の手配は、注文から1カ月経過後で手配をしてありました。パソコンの注文から設定までは、1カ月程度が必要になります。12月の上旬にパソコンの設定が完了しました。
年末の繁忙期を避けられ、2月と3月の大繁忙期になる前に高スペックなパソコンを手元に置くことが出来て安心して本業に専念する体制がとれていました。
頭の良いCPUが搭載されたパソコン。やはり、高速処理ができるため、小生の仕事道具には欠かせません。OS変更の初期のトラブル対応はありましたが安定して日々の作業はできていました。
ところが、2月の繁忙期に入り、連日連夜の徹夜作業の中、キーボード入力が出来なくなったのです。技術サポートに連絡をして各種対応をして頂きましたが、結局、直りませんでした。
メーカー工場での修理対応となったのです。パソコンメーカーの技術サポートは迅速かつ手際よく対応。素早く運送会社を手配。手配をした3日後にはパソコンの状況を確認して、下記の連絡を頂きました。
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「検査をしたところ、特段、故障状況の確認は
ありませんでした。」
「恐らく、何か、特定の入力作業をした際に、
原因不明のバクが発生して、
一時的に入力が出来なくなったと思われます。」
「念のために、マザーボードを交換しておきます。」
どんな分野でもよくあることだと思います。
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その分野の専門者や先生が来ると、
不具合や故障の症状が出ないのです。
念のために、マザーボードを交換して戻してくれるところ。このパソコンメーカーの信頼できるところです。メインパソコンが、手元に無く、サブパソコンでの対応。何とも心許無く、不安な状態になるものです。
検査を完了して中5日で戻ってきたメインパソコンを立ち上げたとき、小生は、更なる心許無い状況に陥りました。何と、その後、1カ月半以上にも渡り、パソコンのトラブルとの格闘状況に陥るのです。
パソコンのマザーボードの部品交換に伴って、Windows 10のセキュリティシステムが発動。パソコンにロックがかかり、簡単には解除出来ない状態になって戻ってきたのです。
マイクロソフトのエンジニアの説明ではWindows 8以降は、セキュリティシステムがWindows 7よりも別次元で強化されているそうです。Windows 10では、セキュリティシステムが、日々、進化して強化されているそうです。
メーカー修理のときでも、SSDのデータが危険にさらされそうになったら自動的にロックがかかり、情報漏洩を防ぐようなシステムが稼働するようになっているそうです。
このシステムの存在や取扱についてメーカーの担当者だけでなく、マイクロソフトの担当者の方も通常の対応窓口の方では分かっていなかったのです。当初、メーカー側は、責任の所在や復旧方法の案内はマイクロソフトにあるとして、対応してくれないのです。
マイクロソフトに問い合わせをして、窓口を、散々たらい回しにされた挙句。マイクロソフトの技術者に調査して頂き返答があった対応が下記です。
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「ビットロッカーは、設定したメーカーで無ければ
解除できません。」
「メーカーの技術に精通した分かる方に、
出て来て頂き対応して頂くように
マイクロソフトから言われたと伝えて
責任のある方に対応して頂いて下さい。」
牢固なまでにセキュリティが強化されたシステム。もはや、メーカーだけでなく、マイクロソフトですら簡単には取り扱えないシステムになっていたのです。2月と3月の大繁忙期に1カ月半にも渡り、ビットロッカーの解除に向けた格闘状況に陥るのです。
今回の騒動は、パソコン設定の入り口の箇所で起きた基本的かつ重要なところでの案内間違いだったのです。もはや、Windows 10というOSは、高度かつ複雑になりすぎており、専門者でも出来る人でないと理解が出来ない難易度なのです。
メーカーの基本仕様書自体がWindows 10のアップデートの対応に追い付いていない状態なのです。Windows 10は、初期設定の画面だけで年間に4回も変更になっているそうです。
恐らく、世の中のほとんどの設定業者が適正な対応を理解せずに、自分たちが分かっていないことにも気が付かないまま、分かっているつもりになり対応しているのだと思います。そもそも、メーカーが分かっていなかったのですから。
更に、メーカーが対応していく中で、今度は、マイクロソフトの側で基本的かつ重要なところでのサーバー上の不備が発覚。Windows 10になり、4年が経過。マイクロソフトのクラウドサービスも始まり、だいぶ、経過したので安定していると思っていました。
牢固なまでにセキュリティが強化されたシステム。そのシステムは複雑かつ専門的なために、通常の消費者は、入り口段階の内容でも、クレームを入れることも出来ない状態が続いていたのです。
正直、あれだけ専門用語を使われて不慣れな分野でたらい回しにされれば、自分に非があったような気持ちになります。諦めて、メーカーやマイクロソフトの案内に従うしかないとなるのが普通の感覚だと思います。
大繁忙期に、パソコンを初期化して再設定に朝から晩まで2日間も時間をとるようなことは事実上、小生には不可能なのです。本業の働き方改革の法案でも厚生労働省の想定外の対応があり、その調査や問い合わせに格闘状態なのです。
パソコンの入れ替えも、1年前から予定を組み入れ、時間を捻出させて対応したのです。初期化での対応は認めず、原因を突き止めて適正に復旧させるように全身全霊で交渉したのです。
今回、小生が初期化をさせずに、徹底的に調査をする対応を図り、一連の原因を突き止めることが出来ました。メーカーからマイクロソフトに報告をして調査および改善をすることになりました。また、マイクロソフトから各メーカーにも再発防止に向けて報告がなされるようです。
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皆様のWindows 10は、大丈夫のはずです。
自分の専門外の分野で、繁忙期に格闘を続けて、体力的な面だけでなく精神面でも、ボロボロになりました。
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どんな分野でも、新しい取り組みや新しいサービス
前線で際にいる方々は、出てきた問題について、わからない状態で悲鳴をあげなから。手探りで対応をしながら、ノウハウを積み上げているのです。
弊社のクライアントは、技術系のクライアントが多い傾向にあります。開発型の技術系の企業は、どの企業でも悲鳴をあげながら市場と格闘。商品やサービスを開発して市場からのクレームをノウハウに変えながら技術を積み上げて導入しているのです。
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新しいことをするのに、正解なんて、そもそも用意されていないのです。
日本を代表するメーカーやマイクロソフトですらその例外ではないようです。
今回の一連の騒動の渦中に身を置きながらメーカーとマイクロソフトの技術者と顧客の私の方で二人三脚での対応で、何とか、乗り切ることが出来ました。
すばらしい技術の責任者に巡り合えて、直接、各種対応して頂き、貴重な体験となり、一連のすばらしい対応に色々と勉強にもなりました。
毎年、繁忙期を乗り切ると、新しい発見や気づきがあり、一皮むけたような感覚があります。今年は、本業以外の対応で、一皮むけたような気がしています。
作成日:2019年3月18日 屋根裏の労務士