「世の中は動いています!」
10月に入り、月初の週末。やっと、年明けからの対応について振り返ることができる精神状態になれました。たくさんのことがありました。本当に色々なことがありました。起きている現実に意識を集中させる濃い時間の連続。
週末にやっと一人になり、自分と向き合い、感じたのは下記のことです。
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世界は大きく動いているということ
次から次へと押し寄せてくる荒波。時代のうねりの中で、誰もが漠然とした不安を感じながら。世の中は、大きく動いているということです。
労務の分野でも、順次、働き方改革法案が施行されていく中で、様々な調整事項や確認事項が発生しています。厳しい臨検やトラブル調整の連続。
色々な法案が公布され順次施行されています。時間外労働の取り扱いなど労働時間法理については、膨大な時間をかけて審議されて法案が通り、法律が定められ、取り扱いを決められたはずです。
しかし、机上でどれだけ審議をして検討されたとしも、実際に施行させて実務で動かしていかないと具体的な取り扱いまでは、頭が良い官僚も想定できないのでしょう。
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想定外の対応の連発
現場で対応する小生の方から膨大なレビューが発生しています。新しい取り組みをすれば、既知の答えを探す対応モードではなくなります。
現場で格闘しながら、問題に向き合いながら。答えを見出して、答えを作り込みながら。走りながらの対応になります。
どこかで落ち着いて、一人自分と向き合って、振り返ることの大切さを感じています。そして、そのことが働き方改革において核の部分でもある下記のことだと感じています。
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休むことの大切さ
8月に入ってから、来年4月1日施行から始まる同一労働同一賃金への対応で追われています。どうやら、同一労働同一賃金は、派遣業から始まり、社会に拡がっていくことになりそうです。
同一労働同一賃金法理の対応は、厚生労働省や労働局の方でも手探りで走りながらの状態。派遣をしていない中小企業は、再来年からの施行。大手の取り扱いを踏まえての対応となり、まだ、時間があります。
大手企業や派遣業を営む企業は来年の4月から施行。待ったなしの状態で、もう、時間があまりありません。
同一労働同一賃金の対応は国民にとって極めて重要な対応のはずです。水面下では、バタバタと忙しく動き出しています。しかし、マスコミは、これから始まる同一労働同一賃金の取り扱いについて具体的な内容に関して、ほとんど報道していません。
実務で動かして、ノウハウが溜まってきました。これから、またまた、走りながらの難しい対応になります。まだ、休みことは出来ません。
先日、臨検対応が終わったとき。最後に監督官が下記のことを呟くように話していました。
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「働き方改革法案を指導している自分たちが
実は過重労働で過労状態。」
「先生も色々とご苦労様ですが、
心と体に気をつけて下さい。」
世の中はうねりをあげて動いています。人事部門の方々は、まだまだ繁忙状態が続きます。社会というのは、誰かがやるしかないのです。誰かが踏ん張るしかありません。
皆様も心と体に気をつけて、働き方改革をけん引して下さい。
作成日:2019年10月7日 屋根裏の労務士