コロナの対応 その2 「基本的な対応積み上げていくこと!」
政府方針を踏まえて企業の方も対応方針に追われています。弊社の方にも、コロナの対応にあたり、膨大な相談がきています。
正解のない難しい対応をするときは、「基本的な対応を積み上げていくこと」が大切です。「基本的な対応積み上げていくこと」とは、下記の対応になるのです。
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正確な情報を掴み、情報を積み上げて、
情報を整理して、その情報に基づき、
自分の頭で理解すること
情報を知るということだけでは足りず、自分の頭で理解できる程度まで、情報を消化していくことが大切なのです。自分の頭で理解できるところまで情報を消化していくことが出来ないと、下記の対応が出来ないのです。
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最後の直観に委ねて、
判断を下していくこと
難しい対応をしていく必要に陥ったとき。正解のない対応をしていくとき。得てして、それを商売にする輩が出るものです。フェイクニュースやデマの情報も錯綜するものなのです。先週は下記のフェイクニュースが飛び交いました。
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『中国からの輸入が途絶えて
トイレットペーパーが無くなる?』
厚生労働省は、すぐにフェイクニュースであることを「新型コロナウイルスに関するQ&A」に載せて対応しました。しかし、店頭からはトイレットペーパーが無いままです。
店頭にトイレットペーパーが無いのは、「問屋の倉庫から小売店までの物流の問題」のはずです。日本には十分な在庫があること。頭では、理解しています。しかし、店頭にトイレットペーパーが無いという状況。気持ちの方は、強いストレスになっています。
東日本大震災が起きたとき、問題となったのがトイレ不足でした。それを踏まえて、経済産業省では下記のことを呼びかけていました。
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「各家庭に日常用のトイレットペーパーとは別に
1か月分程度のトイレットペーパーの備蓄」
トイレットペーパーは生活必需品ですが、空間スペースを取られるので大量には備蓄したくありません。しかし、不安な気持ちでいるというのは、嫌なものです。フェイクニュースであることは頭では分かっても、気持ちの方は、払拭されないのだとも感じています。
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不安な気持ちでいるというのは
強いストレスです。
マスコミは、連日、政権批判ばかりです。野党も、現行対応の政権批判ばかりです。専門家も、不安を煽るような発言ばかりです。新型コロナウイルスの対応が後手後手だと批判が集まっています。
一方で、集団感染を防ぐために先んじて手を打ち、学校に休校要請したら、今度は、現場の準備が出来てない中でやるのはどうかとか批判が出ています。
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「だったら、お前がやってみろ!」
と言いたい気持ちです。
一生懸命やって当たり前。ちょっとでもうまくいかなければ、大変な批判にさらされる。今回の新型コロナウイルスの対応。政府は、結構、頑張ってくれていると感じています。
日本の感染者数が少ないのは、韓国よりも日本は検査体制が出来ていないからだと批判されて報じられていました。一方で、日本の死亡者数は6人のままです。これは韓国の約8分の1、イタリアの約38分の1の数字です。
日本は、はるかに少ない数字なのです。政府や企業が協力して出来るところから、先手を打って対応をしてきたからのはずです。何より、コロナと最前線で戦っている日本の医療技術は世界最高水準です。
何か新しいことをしたり、難しい対応をするのに、問題なんて起こるのが当たり前です。正解があれば、ネットで検索ができています。評論家の解説は、ほとんどが結果論で分析しているだけです。今は、結果論ではなくリアルタイムの現実論の対応です。
政権を批判するのは、マスコミの大切な仕事。与党の対応に問題提起をするのが野党の大切な仕事。「問題が起きている中で、大丈夫です」と言ってくれる専門家も、少ないと思います。
国内生産の体制にしてあるのだから、もう少ししたらトイレットペーパーは店頭に並ぶので、ストレスが一つ解消されると思っています。今は、国民全員に、安心できる数のマスクがいききわたることが大切です。政府も、早急に、マスクの対応をしてくれるようです。
しばらく、我慢して、今の状況を凌ぎ切れば、次の展開が見えてくるはずです。
作成日:2020年3月9日 屋根裏の労務士