「コロナの基本的な対応・・・その1」
- □
PCR検査の結果、本人や家族が
陽性者になった場合の対応について
上記のご相談に関しては、基本的は第1波のときと同じです。緊急事態宣言が出されている中で、再度、「コロナの基本的な対応」について確認していく必要があります。「役所が出している情報」で判断していくことが大切です。下記はよ横浜市のQ&Aの抜粋です。
- □
Q20 従業員が陽性になったらどうしたらいいか。
- →
A20
陽性が判明した従業員の方が、
発症する2日前以降に出勤されていた場合は、
事業所(会社)所在地の保健所等から
濃厚接触者の確認のための調査について
連絡が入りますので、指示に従い調査への
ご協力をお願いいたします。
また、その際に必要な対応などについてご確認ください。
また、濃厚接触者がいない場合でも、
念のために関係者の方々に当面の健康観察(発熱や咳症状等)を
呼びかけていただき、症状がみられる場合は
早めにかかりつけ医などでの受診をご指示ください。
※事業所内に周知を図られる際には、
陽性となられた従業員の方のプライバシーの保護に
ご配慮いただきますよう重ねてお願い申し上げます。
- □
Q22 感染者が出た施設名を保健所は公表しないのか。
- →
A22
感染者からの聞き取り調査等により、
感染の可能性がある範囲が把握できている場合には、
保健所として施設名の公表は行いません。
ただし、感染者に接触した可能性がある方が
把握できていないなど、感染拡大の可能性がある場合には、
感染拡大防止に向けた注意喚起のために
施設名の公表を行うこともあります。
- □
Q23 濃厚接触者に該当するか否かは、どうやって判断しているのか。
- →
A23
保健所が、感染者ご本人やご家族などから聞き取り調査をし、
医師等の見解も踏まえて総合的に判断しています。
なお、国立感染症研究所感染症疫学センター
「新型コロナウイルス感染症患者に対する
積極的な疫学調査実施要領」に記載されている内容は
次のとおりです。
【濃厚接触者の定義】
□患者の感染可能期間に接触した方のうち、
次の範囲に該当する場合
・患者(確定)と同居あるいは長時間の接触
(車内・航空機内等を含む)があった者
・適切な感染防護なしに患者を診察、看護もしくは介護をした者
・患者の気道分泌液もしくは体液などの汚染物に直接触れた可能性のある者
・手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、
必要な感染予防なしで患者と15分以上の接触のあった者
- □
Q24 従業員が濃厚接触者になるとどうなるのか。
- →
A24
濃厚接触者は、そうでない方と比べて
感染の可能性が高いと考えられます。
そのため、感染拡大防止の観点から、
保健所では陽性者本人と最後に接触した日から
14日間の自宅待機をしていただいています。
- □
Q25 濃厚接触者以外の従業員も自宅待機させた方がよいのか。
- →
A25
濃厚接触者以外の方へ、
保健所から自宅待機をお願いすることはありません。
事業所様、会社様のご判断となります。
「濃厚接触者の定義」の中で下記の項目が最重要になります。
- □
手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、
「必要な感染予防なし」で患者と「15分以上の接触」のあった者
現行では、マスクをしていれば、「必要な感染予防なし」には該当しないと判断されています。マスクをしていれば濃厚接触には該当しません。マスク無しでも、1メートル超離れている場合は、濃厚接触には当たりません。
- □
1メートル以内でマスクをせずに
15分以上会話した相手が、
2日以内に発症したら、
濃厚接触と判断されるのです。
飲食業での卓を囲んでの会食は2日以内に発症したらほとんどが濃厚接触と判断されると思います。第3波での緊急事態宣言では飲食業を急所として政府の対応がなされています。
「マスク会食」をしている人はいません。現行では、飲食をして陽性になれば、2日以内に発症したらほとんどの人が、濃厚接触者になってしまう状況です。職場でも、昼食をしているときに、濃厚接触となっているケースが多いのです。
食事をするときは、マスクを外します。マスクを外すことは「必要な感染予防なし」に該当します。陽性が判明した従業員の方と、発症する2日前に「15分以上の接触」があれば、濃厚接触者となり、14日間の自宅待機になるのです。
職場での昼食時での会話は極めて危ない状況になるのです。政府は、経済と生命のバランスを踏まえて舵取りをしています。企業も、陽性者が出てしまった場合、経済と生命のバランスを踏まえて難しい対応に迫られている状況です。
昼食の時間のときに、会話を容認している場合、陽性者が出れば濃厚接触者となり、14日間の自宅待機をしていく必要があります。企業の状況によっては、14日間の活動の停止になってしまいます。
一方で、昼食の時間のときに、会話を禁止にしていた場合陽性者が出ても、濃厚接触者は発生しません。基本的には、陽性者に対して個別の出勤停止だけで、企業の活動は止めなくても大丈夫です。濃厚接触者を出さないことがコロナ渦での企業対応のベースです。
コロナの感染のほとんどは飛沫感染であることが分かってきました。飛沫感染は、マスクを外して会話をしたときに発生します。テレワークは難しいケースでも「昼食時の会話禁止」にする必要があります。
陽性者が出た場合でも、「昼食時の会話禁止」の会社方針下であれば、基本的には事業所全体を止める騒ぎは避けられます。下記の「企業をコロナ感染から守るための対策」の実践が必要になってきています。
★ 【企業をコロナ感染から守るための対策】 ★
- □
昼食時での会話の禁止
- □
2人以上でランチに行くことの禁止
(ランチに行く際には、出来るだけ一人で行くこと)
- □
食堂での不要な会話の禁止
- □
喫煙所での会話の禁止
- □
(職場の人との)夜の会食の禁止
- □
会食の接待を伴う営業の禁止
作成日:2021年1月13日 屋根裏の労務士