「オールジャパンでの協力対応を！」
森さんが、一連の女性蔑視発言の責任を取り、会長を辞任になり、後任には川淵さんがなる予定でした。やる気と責任、決意に満ちた川淵さんでした。しかし、森さんの『鶴の一言の抜擢人事』に、代表選出の不透明さなどの批判を受けて一転して、「辞退」を表明した。
野党は好き勝手に正論を言えるし、「正論を発言する野党の責任」もあります。しかし、今回の五輪の会長職の就任について候補者にあがった人達は、正直、下記のような気持ちだったと思います。
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「やりたくないです！」
コロナ渦で、そもそも中止や延期にしたい国民感情の中。今回の五輪の会長は、美味しい仕事ではありません。手つかずで、綺麗な状態でも無ければ、ましてや、綺麗にお膳立てをされた状況ではありません。
前に進むのも、後ろに後退するのも、立ち止まって保留しているのも、すべての状況が鉄火場となる状況。開催するのも、中止にするのも、延期にするのも、考えたくない、頭の痛い、心労が伴う仕事です。
森さんの失言は、今、始まったことではありません。森さんは失言をする人です。失言はあっても、責任感と突破力はある大物政治家です。東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長。何をしても、どんなに頑張っても批判を受けるだけの損な役回りです。
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森さんの変わりはいくらでもいるとの意見
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余人をもって代えがたいとの意見
両方の意見があります。いずれにしても、時間が迫ってくる状況の中で、「透明性の高い選出手続き」を「適正に踏むべきとの正論」での対応になりました。森会長の後任を選ぶために組織委員会は、「候補者選定委員会」を立ち上げ会長職下記の5つの条件を掲げました。
- 五輪、パラリンピック、スポーツに対する深い造詣があること
- ジェンダーイコーリティ、ダイバーシティ、インクルージョンなど
オリンピック憲章や東京大会の理念を実現し、
それを将来にレガシーとしてつなげていくことができる人 - 国際的な活動経験があり、国際的な知名度や国際感覚があること
- 東京大会のこれまでの経緯や準備状況について理解していること
- 組織運営能力や多様な関係者の調和を図る調整力を備えていること
上記は理想のような条件ですが、正直、コロナ渦の世界が不安定な状況の中では、下記の要素が当然に重要になります。
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「日本の国益を主張して、
世界のトップを巻き込んで
バッハと渡り合える交渉力があること」
バッハは、元五輪代表のアスリートであり、何より、本業は弁護士です。コロナを理由にして、日本に甘い対応をしてくれたりはしません。パリやロサンゼルスの開催。繰り下げるようなことは現実的に難しい状況だと思います。
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何事も、いつも相手がいるのです。
予約をしておいて、無断でキャンセルしたり、予約もせずに、自分の都合で、購入したりは出来ないのです。最近は、ネットでの予約や無断キャンセルが飲食店ビジネスを廃業にさせる要因となるだけでなく、様々な業界で無責任なお客様対応で経営者の頭の痛い経営課題になっています。
オリンピックのような世界的なイベント。当然に、日本の都合だけの調整では済みません。世界がコロナでオリンピックどころではないのだから『オリンピックの繰り下げ案』は、当然に検討され得るという意見があります。
悔しいですが、敗戦国の日本の論理で世界は回っていません。戦勝国とWASPの論理で世界は回っているのです。
そもそも、五輪開催に関して人権がより重要であるならば、2022年の北京冬季五輪の開催権をIOCは中国から剥奪すべきです。現在進行形で、中国共産党はウイグル人に対して、強制収容をして残酷な仕打ちをしています。
正論や理想論で世界は回っていません。（既に動いているとは思っていますが、）早く、バイデン大統領を味方につけて日本に有利な形取り進めていく必要があります。
オリンピックは、国防や経済とは違う建前になっているのですから、ロシアにパイプのある森先生に動いて頂き、オリンピックの対応ではプーチン大統領にも味方になって発言して頂くことが大切です。
東京五輪は、官民あげてオールジャパンでの誘致成功でした。表では安倍さん、裏では森さんが積極的に動いての招致成功でした。日本人は忘れやすいので、覚えていないかもしれません。
当時、オリンピック開催の懸念事項であった汚染水問題について、安倍首相が誤魔化して逃げることなく、真正面から取り上げて、下記の力強い次のスピーチをしたのです。
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「汚染水による影響は、
福島第一原発の港湾内の
0.3平方キロメールの範囲内で
完全にブロックされている。」
橋本聖子新会長には、綺麗ごとは綺麗に対応して頂き、日本の国益を頭に入れて日本国民の盾となるような活躍を期待しているし、応援もします。コロナでバラバラになった国民をオリンピックで一つに繋ぐ存在でいて欲しいです。
本当は、顔ではなく実務を取り仕切る裏方さんであるはずなのですが・・・
何で森さんは目立ってしまったのでしょうか。
開催、中止、延期などなどの様々なケースを想定して橋本会長を扇の要にして、政府と国民の「オールジャパンでの協力対応」でオリンピックも凌いでいくしかないと思うのです。
作成日：2021年3月1日 屋根裏の労務士
