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「初めての腕時計の購入・・・その1」

オミクロン株の感染が拡大しています。身近に陽性者や濃厚接触者が増えてきました。第6波が収束するまでは、出来ることを対応していくしかありません。不要不急の外出を控えて巣篭っていることになります。

今年も年末年始はどこにも出かけずに巣篭って過ごしていました。年末年始に外出を自粛して巣篭っていたら、電波ソーラー腕時計が止まってしまいました。10年以上使っていた電波ソーラー腕時計です。

ソーラー時計なので、電池交換が不要です。太陽光パネルと同様に30年ぐらい使えると勝手に思っていました。しかし、ソーラー時計の蓄電池は、10年ぐらいが寿命との説明でした。

電波ソーラー腕時計は、太陽光に当てていないで長期間引き出しの中で保管していたりすると動かなくなってしまいます。自粛して巣篭っている人が増えたため、電波ソーラー腕時計が止まってしまう故障がコロナ渦で増えているようです。

一度、動かなくなってしまうと工場などで光に2週間程度連続して充てないと蓄電池の充電が十分にされないとの説明でした。10年ぐらい前に、メインの時計を修理に出して予備の腕時計をしているとき。周囲に電波ソーラー腕時計を購入したいと話していたら、実は、またまた、頂いてしまったのです。

かれこれ10年以上使っている電波ソーラー腕時計です。そもそも蓄電池の寿命で限界なのか。それとも、巣篭っていたために太陽光に充てていないこと原因なのか。判断が出来ないため、とりあえず、修理店で2週間、光に充てる方針になりました。

私は、腕時計を2本持っていますので1本修理に出していても大丈夫です。蓄電池が寿命になっている可能性がかなり高いという説明でしたので、新しく1本購入する覚悟と気持ちとなっていました。

腕時計を修理店で預けている2週間。新しく購入する腕時計を、連日、ネットで見ていました。よくよく、自分の腕時計の購入について、振り返ってみると、下記のことに気が付きました。

  • 私はこれまで自分の腕時計を購入したことが
    人生で一度も無いということ

かなり珍しいような気がしています。50歳も過ぎて、腕時計を一度も購入したことがない男性。それどころか、自分の希望や好みで腕時計を選んだことすらないのです。

  • すべて他人からの贈り物の
    腕時計をしているからです。

初めて自分の腕時計を着けたのは小学4年生だったと記憶しています。オヤジからもらった腕時計です。オヤジから買って貰ったのではありません。オヤジのお古の時計でもありません。「オヤジが他の人から贈り物として頂いた腕時計」を私にあてがわれていたのです。

よくよく振り返ると、小学生から大学生の途中まで、オヤジが他の人から贈り物として頂いた腕時計を私がそのまま貰って着けていたのです。

大学生のときに、腕時計が壊れたときに、時計がなく困っていた時もありましたが、困っていたら、周囲の人から余り使っていない予備の腕時計を、その都度、貰っておりました。

社会人になってから、今度は自分への贈り物として、度々、腕時計を頂いておりました。色々な偶然が重なって、毎回毎回、周囲から腕時計を頂いていたことに気が付いたのです。そのため、50歳を過ぎても、結局、人生で一回も腕時計を買ったことはもとより、選んだことすら、無かったのです。

  • そのため、私は腕時計の知識が乏しいと思います。

私が腕時計の知識が乏しいのは、もう一つ理由があります。腕時計に精通した専門者が身内にいるからです。妹の亭主が、腕時計のエンジニアなのです。

現在、保有しているもう一本の時計は、妹からの贈り物です。妹の子が生まれたときに、お祝いを少し多めに包んだら、お返しに亭主の会社の腕時計を頂いたのです。その腕時計は下記です。

  • タグ・ホイヤー

かれこれ、22年間、つけています。修理に出したときにわかりましたが、タグ・ホイヤーの通常モデルではなくタグ・ホイヤーの社員と親族購入用の限定腕時計でした。

定期的な修理などは、妹に頼めば、亭主が無料で対応して頂けるということで貰ったのですが、無料だとしても、身内の技術者が動き、休日を潰すわけです。親しき仲にも礼儀ありとの精神で、妹は通さず、直接、メーカーに修理依頼をしております。

初めてオーバーホールと部品交換をしたとき。時計の知識に乏しく、値段の相場を全く知りませんでしたので、下記の修理代に困惑しておりました。

  • 55,000円

腕時計に身銭を切ったのは人生で初めてでした。今でも時計本体の価格は知りません。結婚したときのお祝いの返礼も含めて下記の気持ちがあったのだと思っています。

  • 「お兄ちゃん、今まで、ありがとう。」

55,000円は想定外の費用でした。それでも、5年に1回程度なので、「所有コストという概念」を理解してオーバーホールをするようにしています。かれこれ22年経過しているので、そろそろ寿命が近づいているような気もしています。

修理店で電波ソーラー腕時計を光にあてている2週間。腕時計についてかなり勉強をして、「新規購入」および「所有コスト」の計画を立てていました。

そういえば、17年ぐらい前になりますが、妹の亭主が別の時計会社に転職をしていました。時計業界というのは狭い業界で特殊な時計のエンジニアは慢性的に不足しているため、転職は珍しくないそうです。

新しい時計会社は、社員の購入促進や購入補助のために、賞与の一部を自社商品の商品券で支給していたようです。妹は、しっかりしていますので亭主に腕時計の購入などは簡単に許しません。

商品券を現金化したいので、私に新しい会社の腕時計の購入について、母親を通して相談してきました。とりあえず、カタログを送って頂くことになり、後日、かなり立派な海外仕様のカタログが届きました。そのメーカーのカタログを見たときの第一印象は下記です。

  • 『私の趣味に全く合わない時計だなー』

数字のデザインに特徴がある腕時計です。不思議な国のアリスのような雰囲気の文字盤の時計でした。それでも、1か月間、立派なカタログを眺めていたら、段々、好きになってきたのです。加えて、下記の気持ちになってきました。

  • 「これも何かの縁だ!」

別添付の価格表の値段も頭に入れて、自分の購入していく時計が決まりました。正規の価格は下記だと思っていました。

  • 『290,000円(消費税別)』

そこから、転売を禁止にしたうえで、身内には割引が適用される仕組みです。

  • 縁があって知り合った腕時計。
    この時計を愛して、この時計を大切にして。
    自分の腕時計にすることにしたのです。

好きになったら、今度は早く欲しくなりました。妹に購入する時計の品番を間違えなく伝えるために、カタログと価格表を、再度、入念に確認しました。その時に、気が付いたのです。時計の価格についてです。

  • 「2,900,000円(税別)」

  • ゼロが一つ多かったのです。

多分、趣味で持つ腕時計だと思います。自分は、そういう趣味はないです。当然、買っていません。

オヤジに電話して、丁寧に購入辞退をして頂きました。オヤジに電話をしたら、オヤジも、気になっていたみたいでした。

私がそんな高級腕時計をしているイメージが湧かないし。そんな高級腕時計をしていたら、周囲に示しがつかないと心配していたみたいでした。オヤジが心配しなくても、そもそも、そんな金は無いです。

ちなみに、その時計メーカーは下記です。

  • フランクミュラー

時計を好きな人なら、知らない人はいないそうです。ちなみに、私はカタログを頂くまでフランクミュラーのことを知りませんでした。今回の電波ソーラー時計を修理に出した2週間、だいぶ、時計の勉強をしました。次回、「初めての腕時計の購入・・・その2」に続きます。

作成日:2022年2月7日 屋根裏の労務士

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