「ゴッホ、大好き!」・・・前編
コロナ渦になってから、初めての絵画鑑賞です。よくよく振り返ると、3年ぶりです。最後に鑑賞したのは、下記の画家の展示会でした。
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ゴッホ
3年前に上野の森美術館で開催された糸杉を目玉にした「ゴッホ展」です。今回、足を運んだのもゴッホに関する下記の展示会です。
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「ゴッホのデジタルアート」
東所沢市の角川武蔵野ミュージアムで開催されています。巨大映像空間へ没入する360度体感型デジタル劇場。本物の絵画鑑賞とは、また別の趣がありました。自分の中に、何か、入ってくる感動がありました。「バーチャルリアリティ」や「デジタルアート」について。体感が出来て、色々と勉強になりました。
コロナ渦となり、三密回避の中で、ゴッホの作品が見たい衝動に駆られたのは下記の事件が起きたからです。
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ゴッホの「ひまわり」に
トマトスープをかける事件
ロンドンのナショナル・ギャラリーで、起きた事件です。ナショナル・ギャラリーの「ひまわり」はガラスに覆われていますので、絵画は無事でした。
ナショナル・ギャラリーは、物凄い数の名画が揃っています。しかも、入場料を無料にしていたはずです。あれだけの名画を展示しているのに、入場料をとっていないのです。ロンドンの街を散策していて、頭が下がった気持ちになりました。
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誇り高きイギリス人の貫禄
世界のお手本となったイギリスの伝統
直感的に理解が出来ました。イギリス系アングロサクソンの品格の高さ。正直、「さすが!」と思っていました。(ちなみに、食文化はノーコメントです。)
ウクライナで戦争が起きて原油高になってから。自称・環境活動家や環境保護団体のメンバーによる絵画への攻撃被害が、後を絶ちません。
「モナリザ」にケーキを塗り付け事件。
ボッティチェリの「春」に接着剤で手を貼り付ける事件。
モネの「積みわら」にマッシュポテトの投げつけ事件。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」などなど。頻繁に名画に傷をつける事件が起きており、最近ではニュースで大きく取ら上げられなくなりました。また、ゴッホが被害にあったとネット記事を見ました。
自称・環境活動家による次から次へ世界的な名画への攻撃。精神を患ってしまった人の感情的かつ一時的な攻撃ではなく、テロのような連鎖的な攻撃になってしまいました。
いずれの作品もガラスで保護されていたため、作品自体に被害は無かったようです。絵画が保護されていることを分かったうえで。絵画には傷がつかないと分かったうえで。自称・環境活動家の人達は絵画を攻撃したと思いたい気持ちです。
ある意味、ヨーロッパの美術館は、びっくりするくらい絵画の鑑賞に寛容的です。写真撮影も基本的にOKですし、美術館で絵を描いている人までいました。
ルーヴル美術館の美術品の中で、防弾ガラスでガッチリ防護されていたのは「モナリザ」だけだったような記憶があります。ちなみに、「モナリザ」の鑑賞は満員電車の中にいるような状態でした。
『遠目に実際に見た』、『ホンモノの前に立った』というスタンプラリーのような状態。鑑賞するような状態ではありません。絵画鑑賞するどころではなく、スリ被害にあわないように、財布に注意をしている状態でした。
昨今のような事件が続いていれば、そのうち、美術館への入場方法や鑑賞方法。今のような寛容的な鑑賞方法ではなく、厳格にセキュリティ対策が取られて。窮屈で面倒な高額入場料が伴う鑑賞方法になってしまうかもしれません。
ホンモノは公開されないで、『バーチャルリアルのデジタルアート』に悪い意味でなってしまう心配までしていました。
「ゴッホのデジタルアート」は好評により2023年1月9日まで会期延長が決定されたようです。美術館の中で、飛沫を飛ばして話をしている人はいないので、コロナ渦の中で美術鑑賞は感染リスクの低い安全な趣味だと思っております。
好きな芸術家はたくさんいるので一人に絞るのは難しいと思いますが、日本人は皆、下記は同じだと思います。
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「ゴッホ、大好き!」です。
後編に続きます。
作成日:2022年11月7日 屋根裏の労務士