「俺って、バカだな・・・!」
札幌のラーメン屋で、『3時間超え待ちの列』に並んでしまいました。実は、列待ちの時間を甘く見積もっており、色々な偶然も重なって、3時間も並ぶ羽目に陥ってしまったのです。
列に並んでいるときも。東京に帰ってきたときも。改めて下記のことを思っておりました。
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「俺って、バカだな・・・」
1月の下旬から3週連続で出張対応をさせて頂きました。3回とも別テーマの内容です。最後の札幌出張で精魂尽きました。精神的にも肉体的にも疲れ果てボロボロ。
夕食を御馳走になり、札幌駅から離れたビジネスホテルに宿泊。とにかくやり切りました。緊張状態からの解放。倒れ込むようにホテル入り、そのまま眠り込みました。
翌日、11時半ごろにホテルの清掃係の人からドアを叩かれて、目を覚ましました。ホテルの近くのラーメン屋で手短に昼食を済ませて、雪まつりに行く予定でした。実は、前日にも千歳空港のラーメン街で、いつも列をつくっている「あのラーメン屋」に初めて並んで食べました。
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「えびそば 一幻」
知っている人も多いと思います。「海老味噌のラーメン屋」です。15人ぐらい並んでおりましたが、20分程度の待ち時間で入れました。
店内は38席、あります。店員も少ない人数ではありません。事前に注文をするので、着席の数分後にはラーメンが出てきます。
今回、雪の遅れを心配して、早めの到着にしたので、時間の余裕があったこともあり、列に並んでみることにしたのです。
「海老味噌」に並びましたが、思っていたよりも、時間がかからないと感じました。ラーメン屋さんは、回転率が良いです。
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ラーメン店は列の割には
待ち時間はかからないことを学習
「海老味噌」は10年ぐらい前から列をつくっていたので、気になっていました。いつか食べてみたいと思っていたのです。
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札幌出張では2日連続で
味噌ラーメンになります。
少し郊外の方に歩いたら、交差点の角地に、「列をつくっているラーメン屋」を見つけました。40人ぐらいの列だったと思います。
一瞬、並ぶのを止めようかとも迷いましたが、並んでも40分ぐらいで、最大でも1時間はかからない列と判断しました。多分、ほとんどの人が私と同じように考えて並んでいたと思います。
そこに、地元のおっさんが食べに来て、列に並んでいる人に、教えてくれるように大きな声で、下記を話したのです。
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「今日は、(並ぶのを)やめ止め!」
「今日の列は3時間待ちになるぞ!」
「自販機の辺りの列で1時間待ちだぞ!」
その話を聞いて、最後尾の5人ぐらいが列から外れました。私は、おっさんのアドバイスを信じなかったのです。おっさんの顔や雰囲気は「錦鯉のまさのりさん」に似ていました。地元の人だとは思いましたが、3時間待ちの列のはずがないと思っていたのです。
久しぶりの休日。楽しい気分になろうと思って。マスクをつけながら、下記を口ずさんだのです。
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「のりのりのりのり、まさのり♪」
そしたら、大学生の3人組の一人が反応するように、はしゃぎだしたのです。
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「コンニチハー♪」
お互いに、まさのりさんのギャグに便乗しているのですが、さっきの「3時間待ち発言のおっさん」。大学生も、まさのりさんに似ていると思っていたようです。
大学生の輪の中に、飛び込んであげて。大学生に楽しい旅の思い出をつくってあげようとも考えました。しかし、私もおっさんになりました。
最近の若い人たちは、おっさんとの交流を求めていないことも知っております。若い人達の邪魔をしてはいけないと判断して、静観しておりました。
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その後、そんなギャグや静観も
出来なくなるような展開に陥るのです。
かれこれ列待ちから1時間が経過。雪も降ったり止んだりの天候。大学生3人組も、時間を確認しだしました。
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「うちら、何時から並んだっけ?」
「もう、1時間ぐらい並んでいない?」
ちょうど1時間待ちになったことに気がついたのです。何より、並んでいる人は、下記のことに気が付きだしたのです。
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「まさのりさんの3時間待ち発言」が
正しい可能性が高いということ。
まさのりさんの親切なアドバイス。「素直に聞いておけば、よかった・・・」と後悔する気持ち。それと同時に、下記の「バカな好奇心」も心の底から湧き上がってきました。
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「3時間待ちの理由を
知っておきたいという気持ち」
大学生3人の一人が「もう並ぶのを止めたい!」と言い出しました。それを説得する2人とのやりとりの数々。説得で笑えたのは下記です。
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「雪が降る中で3時間待ちの列に
我慢強く並んだ経験」
「人事の人に話したら、
就活のPRになるから並ぼうよ!」
私は、「人事の人」ではなく、社労士ですが、個人的には、就活のポイントにしてあげて欲しいと思ったぐらいです。雪降る中、長時間の待ち時間にかかわらず。静かに楽しそうに並んでいて。最近の若い人は、立派だと感心しておりました。コロナ渦のお手本のような待ち時間の過ごし方です。
そんなことを思っていたら、寒さで路面が凍結して、体も硬直してきて。歩いていないで立っているだけなのに、転倒してしまいました。メチャクチャ、恥ずかしかったです。それに痛かったです。(大丈夫、アピールをしておりました。)
そんな状況の中で、今度は、2階の庇の雪の塊が落ちてきて並んでいる人の頭に直撃。
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「危ねー」
不幸中の幸いだったと思います。庇には雪止めはありません。上層階からの雪の塊だったら危険でした。よくみると鋭利なツララも出来ていました。一斉に、列の全員が建物から離れて並びました。
結局、3時間10分待ちの列に並ぶ羽目に陥ってしまったのです。
並んでいて、色々なことが起こりました。本当に、色々なことが起きていました。危ないこと。
辛いこと。笑えること。文章では伝えきれないほど。色々なことが起きていました。
店の中に入った後。今度は椅子に座って10人ぐらい待つのです。椅子に座って待っていたとき。意識は、もうろうとして、うなだれていました。
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「なぜ、こんなに回転率が悪く、長時間待つのか?」
思考の焦点が定まらない精神状態。それでも店内の一次情報を掴みながら事実確認をして、自分の思考を整理。段々とその理由がわかってきました。大きく3つ理由があります。
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① 席が少ないこと
② ラーメン以外にチャーハンと餃子を注文すること
③ ラーメンの量が多いこと
店内はL字のカウンター席のみ。角地立地の外からの印象とは違い、郊外店なのに13席しかないのです。「海老味噌」の3分の1程度の席です。
味噌ラーメンだけではなく、チャーハンも看板のようです。折角、3時間も待ったことに加えて。何より、腹ペコの状態です。食べる予定になかったチャーハンと餃子も誰もが注文したくなります。ラーメンのどんぶりが大きく麺の量も大盛サイズでした。
通常、ラーメン店は回転率を重視して20分程度の時間だと思います。それが、黙って食べても、40分ぐらいかかるボリューム感です。会計などの時間を含めると45分ぐらいかかります。
結局、この味噌ラーメン店。4時間近い拘束時間になりました。札幌から東京まで戻れる時間です。12:30ぐらいから並んで店を出たのは、16:30近くにになっておりました。雪まつりはライトアップの時間帯になってしまいました。
翌日は仕事もあります。午前の早い時間の飛行機で東京に戻ってきました。正直、ラーメン屋の4時間がきつ過ぎて。折角の雪まつりも、覚えておりません。週末、倒れて寝込んでおりました。
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「俺って、バカだな・・・」
東京に戻ってきて、改めて思っておりました。いつか、完全プライベートで雪まつりには行ってみたいです。
味噌ラーメンは純粋にとても美味しかったです。正直、3時間も腹ペコで、まずいのは難しいと思います。「ネットの情報」と「行列」というのは、意外とあてにならないと思います。やはり、あてになるのは、「自分自信の体験」と「己の感性」です。
ちなみに、このラーメン店の名前は、興味がある人は打ち合わせのときに、私に聞いて下さい。有名店らしいですが、ご利用の際は、列待ち時間にご注意をして下さい。
作成日:2023年2月27日 屋根裏の労務士